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2019.08.09
骨董品

國領經郎【洋画家】

國領經郎(こくりょうつねろう)

 

國領經郎は1919年に神奈川県で生まれました。

 

1938年に神奈川県立横浜第一中学校を卒業すると

 

同時に川端画学校で学び始め、

 

また翌年には東京美術学校図画師範科へ

 

入学しています。

 

学友にはイギリスに渡り、

 

ボロー・ジョンソンから学んだ南薫造。

 

『かどつけ』や『磯菜摘』などが知られる小林万吾。

 

従軍画家として描いた経験がありながらも

 

フランス政府芸術文化勲章を受章する

 

伊原宇三郎たちがおり、

 

油彩画や日本画の基礎技術を習得していきます。

 

やがて1947年に日本美術展覧会で出品した

 

『女医さん』で初入選となり、

 

1955年に『飛行場風景』によって光風賞を獲得。

 

また、50歳の頃には作品の題材として

 

全国の砂丘を訪れるようになります。

 

砂丘を題材にした作品としては

 

1977年に発表した『真昼の対話』や

 

1996年の『潮溜』などを描いていきます。

 

 

 

■作風

 

國領經郎の作品は活動初期には点描法にて

 

人や都会の風景を描いていきましたが、

 

1970年代辺りからは砂丘をテーマに

 

様々な作品群を作り上げていきます。

 

またただ砂丘を描いているのではなく

 

「砂シリーズ」では

 

今の時代を生きる人間の心細さを描いたり

 

『飛行場風景』のような

 

砂丘をテーマにしていない作品であっても、

 

人のいない風景画でも、

 

現実離れした不思議な世界観を展開しています。

 

点描描法について

 

アニメ絵のように線を描かずに、大きさが揃った点を

 

細かくキャンバスに描写する技法です。

 

ジョルジュ・スーラが確立させた手法で

 

氏の作品『アニエールの水浴』で

 

その原型が伺えます。

 

点描法は2種類以上の異なる色の点が

 

密集している状態を見ると別の色に見える、

 

といった「並べ混色」の現象を基にしたもので

 

スーラはこの混色の現象にインスピレーションを受け

 

不思議な色合いを生む、

 

点描法の技法の基盤を確立しました。