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大正10年6月17日制定された記念章です。 第1回国勢調査は明治38年(1905年)に行われることになっていましたが、日露戦争《明治37年(1904年)~明治38年(1905年)》があったため実施は見送られました。さらにその10年後の大正4年(1915年)にも行われる予定でしたが、その前年から日本も参戦した第1次世界大戦があり、その影響で実施が見送られました。
この「国勢調査記念章」は、第一回国勢調査を記念して設けられたもので、第一回国勢調査に直接関与した者、または国勢調査に伴う要務に関与した者に授与されました。
章は青銅製。表面には菊花型の輪廓の内側に戸籍の巻物を手にした大化年間の国司の立像が、裏面には「国勢調査記念章」「大正九年十月一日」の文字がそれぞれ刻印されています。また第一回国勢調査は、国を挙げての大事業であったことから、各地で記念品が制作され、調査員を拝命された者に鉄瓶を授与したほか、記念葉書、記念切手など多くの記念品も発行されました。