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掛け軸・絵画
2020/04/02

佐藤泰生【洋画家】

佐藤泰生(さとうたいせい)

 

佐藤泰生は1945年に中国の大連で生まれました。

 

1967年に通っていた東京芸術大学油画科を卒業し

 

また大橋賞も獲得します。

 

2年後には東京芸術大学大学院を修了し、

 

翌年の1970年に新制作展において出品した

 

『ハンモック』と『メイク・アップ・ラブ』で

 

新作家賞を受賞。翌年には個展を成功させ

 

さらに翌年、ジャパンアートフェスティバル展や

 

国際形象展にも出展するなど、

 

作品の発表を重ねていきます。

 

1973年からは5年間、フランス政府給費留学生として

 

フランスに渡り、1976年に滞欧作展を開催。

 

また1985年から具象絵画ビエンナーレや

 

日本現代絵画展での出品など、

 

以降海外へのアピールが続き、

 

2001年には1年間パリに滞在しました。

 

そして和光大学名誉教授を務めるなどして

 

今に至ります。

 

 

 

他の作品とその傾向など

 

作品の『アトリエ走馬灯(アリスと私)』は

 

アトリエから感じる雰囲気を、

 

不思議の国のアリスの世界観で表しています。

 

ちなみに新制作協会会員として

 

発表した作品となっています。

 

他にも鎌倉八幡宮のぼんぼり祭りの風景を描いた

 

『墨とぼんぼりと鎌倉』。

 

『敦煌幻想』や『パリ 光と風』など実際の景色も

 

童話のようにファンタジックに描いています。

 

なお、1994年に日経新聞連載

 

『朝の歓び』挿画展や挿絵原画個展。

 

2008年に日本経済新聞連載小説

 

『甘苦上海』の挿絵も手掛けています。

 

 

 

関連用語の細かい解説

 

・具象絵画

 

モチーフを極端に抽象する事なく描いたものです。

 

とは言え写実的な絵画ほど具体的ではなく

 

抽象絵画ほど一見何を描いているか分からないほど

 

あやふやではありません。

 

・新制作協会

 

国によって行われた美術団体の改組をきっかけに

 

学術的なのものを重視する官設美術展などに

 

反する意志を示すために1936年に設立されました。

 

様々なメンバーを加えていきましたが

 

途中で設けた日本画部のメンバーが

 

全員抜けた事で日本画部が無くなっています。

 

 

 

瑞々しさ溢れる感性

 

佐藤泰生の瑞々しさ溢れる感性は

 

画家としてベテランとなっても

 

挑戦し続ける所からも来ていると考えられます。

 

ガラス絵や陶芸作品も手掛け、2015年には

 

「佐藤泰生展 それぞれのじかん

 

油彩画とガラス絵」を開催。

 

2018年には

 

「佐藤泰生展今とあそぶ油彩・陶・ガラス絵」

 

も行っています。

 

 

 

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