日本では漆芸品は縄文時代からあったとされ
海外への貿易品としても活躍してきました。
日本の精巧な漆芸技術は外国でも人気を博し
その結果英語では「japan」と呼ばれ
日本文化の1つとして
世界で親しまれています。
ここでは重要無形文化財として認定された
その技術をいくつかご紹介します。
漆器の表面に漆で描いた模様に
金粉や銀粉を散らして
装飾を表現する技術です。
平安時代に発達したとされており
金粉や銀粉を蒔いた後
さらに漆を被せ研磨する
研出蒔絵(とぎだしまきえ)や
模様部分のみ漆を盛り上げて表現する
高蒔絵(たかまきえ)など
複数の技術があります。
貝の内側の真珠層の部分を
模様に合わせて切り取り
漆地に貼り付けて模様を表現する技術です。
平等院鳳凰堂の
内部装飾などにも使用されるなど、
この技術も古くから伝わっており
夜行貝や蝶貝などの貝が用いられます。
沈金は漆器に模様を彫り込み
そこに金粉や銀粉、または金箔などを埋めて
模様を表現する技術です。
彫刻の技法によって様々な模様が表現され
また金銀の粉や箔以外にも
顔料が用いられることもあります。
蒟醤は模様を表す言葉であり
元々は東南アジアの
同名の薬草に由来しています。
漆器の表面に
剣(けん)という特殊な刃で彫を入れ
そこに色漆を埋めることで
模様を表現します。
漆塗り自体を施す技術をいいます。
素地の選択や下地、仕上げまでの
全般の技法を指し
漆芸において最も重要な技法とも言えます。
材質の特色を生かした工程を経て仕上げるなど
複雑な技術ではありますが
現在では立体感のある作品や
光沢を活かした作品などの
制作技法が完成されています。
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