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骨董品
2018/06/01

加藤土師萌【人間国宝/色絵磁器】

加藤土師萌(かとうはじめ)

 

加藤土師萌は昭和時代を代表する陶芸家です。

 

中国の明時代に作られた

 

陶器の技術を再現した作品を発表するなど

 

東洋の陶器への関心も高く、独創的な作品を

 

多数世に送り出してきました。

 

色絵陶器においては富本憲吉と共に

 

「双璧」と称されるほどの腕前を持ち、

 

1961年にはこの色絵陶器の技術が認められて

 

人間国宝に認定されました。

 

 

加藤土師萌とは

 

1900年、加藤土師萌は瀬戸焼で有名な

 

愛知県瀬戸市に生まれました。

 

元々は画家を目指しており、愛知県立陶器学校の

 

図案科にて陶芸図案を学んでいましたが

 

岐阜県陶磁器試験場にて

 

技師として勤めるようになってからは

 

自身の作品を発表するようになりました。

 

 

1937年には、パリ万博に出品した

 

「指描沢潟文大皿」がグランプリを受賞し

 

陶芸家として広く名が知られるようになりました。

 

戦争で徴兵された後は

 

横浜市日吉に移住し日吉窯を築き、

 

中国明時代の黄地紅彩を復元することに成功します。

 

この黄地紅彩は重要無形文化財にも認められています。

 

さらには金襴手という、陶器に金の模様を

 

施す技法なども研究していきました。

 

その後、東京芸術大学の陶芸科の初代教授に就任し

 

1961年、色絵磁器の技術を認められ

 

人間国宝に認定されました。

 

 

加藤土師萌の作品の特徴

 

加藤土師萌は東洋の陶芸に関心を持っており

 

黄地紅彩金襴手といった

 

中国で使われていた技法を解明し

 

自身の作品に取り入れていました。

 

 

特に黄地紅彩は白磁胎に透明柚をかけて

 

1300度の高温で本焼きし

 

その上に黄釉を塗って約1000度で再度焼き付け、

 

さらにその上に絵の具で文様を描いて

 

850度で焼き上げるという技法です。

 

この手法で作られた作品は色に深みが感じられ、

 

独特の味わいが感じられます。

 

 

代表作

 

加藤土師萌の代表作には

 

「萌葱金襴手」などがあります。

 

こちらの作品は、金襴手の

 

美しい金箔模様が印象的な壺となっています。

 

また、「色絵瑠璃金彩芦文水指」は

 

花模様と黒色の模様が交互に描かれており

 

見る人の目を引く作品です。

 

 

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