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骨董品
2018/09/13

五世早川尚古斎【人間国宝・竹工芸】

五世早川尚古斎(ごせい・はやかわしょうこさい)

 

五世早川尚古斎は1932年に大阪で生まれます。

 

19歳で京都府立山城高等学校を卒業したのちに

 

父四世早川尚古斎のもとで修行を行い

 

ここで早川家に代々伝わる鎧組、

 

そろばん粒形花籃、興福寺形牡丹籃の形を

 

習得しました。

 

独立後、33際の時には大阪三越で個展を初開催し

 

翌年、第13回日本伝統工芸展に出品した

 

「重ね編広口花籃」は初入選を果たしています。

 

また、1976年には日本伝統工芸展に

 

「切込透文様盛籃」を出品し

 

日本工芸会奨励賞を受賞し、翌年、

 

父四世早川尚古斎の三回忌に

 

五世早川尚古斎を襲名しました。

 

 

その後は日本各地で個展の開催や

 

日本伝統工芸展での鑑査委員を務めるなどし

 

1992年に京都府指定無形文化財

 

「竹工芸」保持者に認定されます。

 

そして2003年、71歳の時に、同分野で

 

人間国宝に認定されました。

 

 

 

五世早川尚古斎の作品の特徴と技法

 

竹工芸は、細く切ったひごを「編組」して

 

造形する技法や円筒形のままの竹を用いる

 

「丸竹物」などに分けられますが

 

五世早川尚古斎が得意とする技法は

 

「切込透文様」という幅の広い竹材に

 

部分的に切り込みを入れ、菱形や楕円など

 

複雑な透かし文様を作り出す技法を用いています。

 

また、編組み技法も得意としており

 

直線的な美しさと弾力性を生かした

 

重厚感のある花器や茶道具などの

 

作品に用いられています。

 

 

 

五世早川尚古斎の評価される所以

 

従来、竹は先人たちにより

 

「編む」ことに重きを置かれ

 

技法はほぼ確立されていますが

 

五世早川尚古斎の技法は横回りの線を極力省き

 

縦の直線を美しく見せることに

 

重きを置いています。

 

五世早川尚古斎が

 

独自に編み出した技法として評価され、

 

繊細な仕事と大胆な意匠はとても奥深く、

 

欧米のコレクターにも人気があります。

 

 

 

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