1941年に佐賀県に生まれた青磁陶芸家中島宏は
製陶所を営む家庭で生まれ育ちました。
その環境もあり、中学校を卒業してからは
製陶所で働き、窯の世界へ入り
その技術を磨いていきます。
やがて県展で「変形白磁壺」が評価を受け
賞を受賞したことをきっかけに
本格的にデビューを果たすと、
独立して「弓野窯」を構えて土と釉薬の研究に没頭し、
「青磁」の技法を会得しました。
その後日本伝統工芸会正会員を経て
41歳の時には日本陶磁協会賞を受賞しています。
翌年からは中国で宋時代の「青磁」の研究を行い
その経験を生かし独自の技法、
美を追求していきました。
60代半ばの頃には、日本陶磁協会賞の金賞を受賞し
2007年、66歳の時に、青磁の技術で
重要無形文化財の保持者に認定されています。
さらに71歳の時には旭日小綬章を受章し
日本工芸会副理事長にも就任するなど
晩年まで活躍しました。
中島宏の作品は
青磁と青瓷を使い分けていたと言えるでしょう。
青磁は白い磁土を使い、
青瓷は鉄分を多く含む陶土を使用する点に
違いがあります。
中島宏ほど、多彩な土や釉薬を細く使い分け
作品を作り上げた作家は多くはいません。
その作品の特徴は青磁に見られるようなブルーが
とても綺麗な陶器である点がまず挙げられます。
穏やかで品格のあるそのブルーは
中島宏の真骨頂と言え、その色に辿り着くまでは
相当な研究と調査を重ねました。
中国の古窯を訪れては、窯跡から
陶片を拾い出して丹念に調べたりもしたといいます。
また、もともと家業が窯だった為に
父親から陶器の薫陶を受けることができたのも、
中島宏にとっては良い点でした。
職人としての心構えも伝授され
作品の中に心を込めることを学び
実践していきました。
青磁を極めることは難しいことですが、
あえてその世界に身を投じて自分を律し
作品作りにのめり込んでいきました。
また、青磁作りの先人たちが
築き上げてきた伝統に加えて
自分の創造も織り交ぜながら、
青磁を昇華させています。
若い頃、中島宏はよく仕事の合間に
有田、伊万里、波佐見、武雄などの
窯跡や陶片が捨てられている物原などを訪ねて
その陶片などを調べてたりしながら
作陶技術を磨いていきました。
その陶片の中には、美しく光るブルーや緑色の
青磁や陶片を見つけ魅了されたことが
「中島ブルー」を追究する原点だった
と言われています。
中島宏が評価される「中島ブルー」は
このような体験から生まれています。
その美しい深い色合いの「中島ブルー」は
空や竹など自然風土に存在するブルーを目指していた
と中島宏自身も述べています。
その中島宏が作った作品は「中島青磁」と呼ばれ
青磁の中でも特別な存在でもありました。
青磁を作る陶芸家の第一人者と言っても
過言ではないでしょう。
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