並河靖之は、1845年に京都柳馬場御池で生まれました。
父は川越藩の京都詰め役人、高岡九郎左衛門でした。
並河靖之は11歳の時に並河家の養子になり、
近侍として久邇宮朝彦親王に仕えています。
並河が七宝の技術を体得したのが
どのような所以であったかは諸説ありますが、
1873年には桐村茂三郎と
「七宝制作所」を設立していました。
そして同年には「鳳凰文食籠」を初めて制作しています。
1875年に京都博覧会に出品して銅賞を受賞すると
海外へも積極的に出品し、
1876年にフィラデルフィア万国博覧会で銅賞牌、
翌年には第1回内国勧業博覧会で鳳紋賞牌、
さらに1878年のパリ万国博覧会では銀賞を受賞しました。
30代の頃には京都府の博覧会品評人や
画学校御用掛を務めています。
パリ万国博覧会では第4回、5回共に受賞し、
その後も多数の展覧会で受賞を重ねました。
そして1896年、51歳のときに
帝室技芸員に任命されています。
七宝の分野で任命されたのは
濤川惣助と並河靖之の二人だけです。
また、1906年には賞勲局から勲章の製造も請負い、
従七位に叙せられました。
並河靖之の作品の特徴は
図柄の輪郭に細い金や銀の金属線をかたどり、
その中に釉薬を挿し焼成させ、研磨を繰り返す
「有線七法」技法が用いられていることです。
この技法を使用することによって
精緻な図柄を引き立たせることが出来、
色彩豊かで透明感をもった作品が出来上がります。
作品のデザインは優美で繊細なデザインが多く、
その技術は高く評価されています。
モチーフには花鳥風月が多く用いられ、
自身の家紋である蝶の図柄もよく使われました。
並河靖之は釉薬にもこだわり
各作品に合わせた多種多様の釉薬を用いています。
その中でも自身が開発した「黒色透明釉薬」は、
黒色ではあるが艶やかな透明感が出せる
黒色釉薬として有名です。
この黒色透明釉薬により他色の釉薬が一層引き立ち
色鮮やかで精緻な図柄も
極めて美しく表現できるようになりました。
また、その他にもアイボリーやライトグレー、
モスグリーンなどの色も作品に多く使用しています。
並河靖之の功績は、生涯を掛けて極めた「有線七宝」
「黒色透明釉薬」の発明にあるでしょう。
「黒色透明釉薬」に関しては、
それまでは濃い青色の釉薬はありましたが
漆黒の透明釉薬は存在せず、
「黒色透明釉薬」の開発によって
並河靖之独自の「有線七宝」を作り上げる事を
実現しています。
これによって図案を
より精緻に際立たせる事が可能になり、
絵画的に描けるようになりました。
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