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骨董品
2018/07/13

三輪休和(第十代三輪休雪)【人間国宝】

三輪休和(みわきゅうわ)

 

三輪休和は苦難の時代に研究を続け、

 

人間国宝となりました。

 

ここではその作品の特徴を織り交ぜながら、

 

三輪休和(第十代三輪休雪)についてご紹介します。

 

 

来歴

 

三輪休和は18954月に

 

山口県萩市で次男として生まれました。

 

氏の家庭は代々が「休雪」の名を受け継ぐ

 

萩焼の窯元であり、三輪休和の本名は邦廣です。

 

幼少期から、祖父であり8代目にあたる

 

三輪雪山の作陶を学び、

 

1910年には萩中学校を中退し、家業を継ぎました。

 

 

三輪休和にとって最初の代表作と言えるのが

 

1923年に作った、当時の山口県知事に

 

奉るために作った郭子儀置物です。

 

以後も山口県知事に奉る為の作品作りは続けました。

 

1927年には、10代目として三輪休雪を襲名。

 

75歳の頃には、萩焼の人間国宝として認定されました。

 

1967年には弟に当たる節夫に休雪の名を渡し、

 

三輪休和は隠居する形となり名を「休和」と改めます。

 

 

そして1981年に

 

老衰のため86才でこの世を去りました。

 

 

 

三輪休和の研究

 

 

三輪休和は研究熱心であり、

 

萩焼が出来た最初の頃を示す古萩についても

 

深く知識を得ていました。

 

またそれだけでなく

 

朝鮮半島で生まれた高麗茶碗の研究も

 

熱心に行っていた事でも知られています。

 

高麗茶碗の研究は襲名後に目立つようになりますが

 

その頃の日本は幕末維新の煽りを受け

 

不況状態に陥り、陶磁器家も廃業や転向をするのが

 

後を絶ちませんでした。

 

三輪休和はそう言った時代において

 

高麗茶碗の研究をするため、朝鮮半島に渡ります。

 

そして高麗・李朝の時代の他の器についても

 

熱心に勉強しました。

 

 

 

作品の特徴

 

三輪休和の作品の特徴として上げられるのが、

 

休雪白(きゅうせつじろ)です。

 

休雪白とは藁を燃やした灰を使った技術の事です。

 

藁から出た純白とも称される白釉を

 

萩焼に塗った事が大きな話題ともなりました。

 

ちなみに休雪白は弟の節夫と共に研究を重ねた末

 

完成させたものです。

 

 

また三輪休和の作品にみられる、

 

高麗茶碗に萩焼の技術を融合させた点は

 

作品の大きな特徴の1つとも言えます。

 

三輪の研究の成果が現れた一点です。

 

 

 

 

三輪休和は1970年、休雪白などが認められ

 

人間国宝として認定されました。

 

大正・昭和初期の苦難の時代の中で

 

敢えて朝鮮半島に渡って研究をした事は、

 

当時非難の声が上がっていたことでしょう。

 

それでも人間国宝に認定されるようにまでなったのは

 

氏の努力の賜物以外何物でもありません。

 

 

 

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