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2019.04.04
骨董品

三代魚住為楽【人間国宝/銅鑼】

三代魚住為楽(うおずみいらく)

 

三代魚住為楽は、1937年に金沢市長町に生まれます。

 

16歳から人間国宝の祖父・為楽に師事し、

 

22歳のときには第6回日本伝統工芸展にて、

 

早くも初入選を果たしました。

 

その3年後となる1962年には

 

第9回日本伝統工芸展に出品した「砂張銀梨地鉄鉢」が

 

文化財保護委員会委員長賞を受賞し、

 

日本工芸会正会員となっています。

 

そして、46歳の頃からは金沢美術工芸大学の

 

非常勤講師として教壇に立ち、

 

続けて加賀金工作家協会会長、

 

金沢卯辰山工芸工房講師などを務めました。

 

やがて1998年の第45回日本伝統工芸展では、

 

「砂張」という銅に錫を加えた合金を極限まで

 

薄く鋳造し、轆轤挽きして制作した

 

平水指「砂張千筋文様水差」が文部大臣賞を受賞します。

 

この作品は漆で焼き付けた「砂張」の独特な味わいと

 

銅に巻きつけた繊細な千筋と

 

黒地に浮き出された文様が

 

際立って美しく作られており、三代魚住為楽の

 

一つの到達点と言える作品となりました。

 

また、2000年には中国北京展を開催し

 

同年、紫綬褒章を受章します。

 

そして、2002年、65歳のときに

 

重要無形文化財に認定されました。

 

同年には日本伝統工芸会参与に就任、

 

2008年には旭日小綬章も受章しています。

 

 

 

三代魚住為楽の作品の特徴と技法

 

三代魚住為楽は、鋳型造りから仕上げまで

 

一貫した作業で作品を作り上げています。

 

もともと祖父は人間国宝の初代魚住為楽であったため

 

高校生の頃からその技術を学んでいました。

 

名工と謳われた父から確かな技術を継承し、

 

多くの名品を生み出しています。

 

作品は渋く深みのある輝きを放ち、

 

独特な音色の余韻は「砂張(さはり)」と呼ばれる

 

銅と錫の合金から作られた素材を活かしたもので

 

匠の技を融合させて作り上げられています。

 

制作期間には1年以上かかるものもしばしばあり、

 

銅鐸つくりの他にも、「砂張」を使った

 

茶道具の水差や花生け、風鈴なども制作しました。

 

金沢の伝統工芸をそのモダンな感覚で表現した作品は

 

茶道文化の発展にも大いに貢献しています。

 

 

 

三代魚住為楽の評価される所以

 

三代魚住為楽は、深い余韻で音響の特に優れる

 

「砂張」の高度な加工技術を習得し、

 

優れた作品を残しています。

 

特に茶会などで使用される

 

「銅鑼」の制作を得意としており、

 

その三代に渡って継承されてきた

 

確かな技術は高く評価されています。