ローゼンタールはドイツの陶磁器メーカーです。
時代に沿った芸術性の高い作品が
人気を博しています。
ローゼンタールの始まりは1879年、
ドイツの南部
バイエルン州にあるエアースロイト城で
フィリップ・ローゼンタールが
絵付け工房を開きました。
当時陶器と言えば
マイセン窯が大流行していましたが
個性を非常に重視していたフィリップは
マイセンとは雰囲気を隔した
斬新で他には無いデザインを
生み出していきました。
独自のデザインが人気を得ると
1891年には良質な陶土を求めて
ドイツの磁器生産の中心地である
ゼルプに工場を設立し
ドイツを代表する磁器メーカーへと
成長しました。
洋食器の他にも
ヨーロピアンタイルやフィギュリンなどと共に
様々なテーブルウェアを制作し続け
1960年からは世界中の芸術家のデザインを
取り入れていきます。
芸術性だけでなく実用性もテーマにした作品は
世界中から評価されていきました。
20世紀後半には
ウォーターフォード社の傘下になり
一時破産状態となりましたが
現在ではモダンデザインの
「ローゼンタールスタジオライン」や
ヨーロピアンクラシックデザインの
「ローゼンタールクラシック」など
スタイル別にブランドを展開し
作品を生み出しています。
1968年に誕生した、
デンマーク出身の
ビョルン・ヴィンブラッドのデザインです。
作品の縁にはローゼンタール独特の
繊細な技巧のレリーフが金色に彩られており
モーツァルトの名作オペラ
「魔笛」がモチーフとなっています。
1996年に誕生したデザインです。
赤・青・黄がメインの
エネルギッシュな色合いで
出会いから世界一周旅行へ旅立つまでの
物語が描かれています。
1894年に誕生した作品です。
18世紀半ばに
ドイツのブランデンブルグ州に建てられ
1990年には建物と庭園が
ユネスコ世界遺産となった
サンスーシ宮殿が由来となっています。
白磁にレリーフと上品なピンクのバラが描かれ
縁を金で彩った「モスローズニュー」、
同じく白磁にレリーフ
そしてバラと共に可愛らしい花々が描かれ,
縁には金で繊細な模様が描かれた
「ディプロマ」の2つがあります。
こちらもサンスーシと共に
1894年に誕生した、
ローゼンタールの最も古いデザインです。
上記で紹介したサンスーシと異なり
青がメインとなったデザインで、
白磁に鳥や蝶など
動植物が描かれた爽やかな作品です。