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2018.03.26
骨董品
茶道具

リヤドロ ~LLADORO~

リヤドロ ~LLADORO~ とは

 

リヤドロはスペインの

 

磁器人形(フィギュリン)製造メーカーです。

 

「優しさあふれる世界を創造したい」

 

という夢のもと

 

フアン、ホセ、ビセンテという3兄弟によって誕生し、

 

創業から約50年という短期間で

 

トップブランドとなっています。

 

 

リヤドロ 1

 

 

 リヤドロの成長

 

3人の兄弟はスペインの農家に生まれると、

 

全員美術学校に進学しました。

 

絵画や陶芸、彫刻を学んだ彼らが、

 

1953年に地中海沿岸にある自宅の庭に

 

イスラム式の小さな窯を造り

 

創作活動を始めたのが、

 

ポーセリン(磁器製品)ブランド、

 

リヤドロの始まりです。

 

 

活動を始めた当初3人は

 

ランプ用の花飾りを制作していましたが、

 

これに人気が出ると磁器用の高熱窯を築き、

 

水差しや花瓶の製造も開始します。

 

その後販売専門店をバレンシアにかまえると

 

1956年には磁器人形の制作を開始しました。

 

この磁器人形は硬質な

 

白色カオリン磁土を使用したもので、

 

優しい色合いや今にも動き出しそうな表情は

 

人気を博しました。

 

1958年には工場を

 

タベルネス・ブランケスに移すと、

 

海外への進出に備えブランドロゴに

 

SPAIN」の字が加わります。

 

 

その後リヤドロは社内に

 

職業訓練学校を創設すると共に、

 

NAO」と名付けた姉妹ブランドを

 

1968年に創設し

 

シンプルなデザインと

 

リーズナブルな価格の商品の販売を

 

実現します。

 

さらには身体障害者の雇用を開始し、

 

従業員のスポーツ・レジャー施設を兼ね備えた

 

工房とオフィスビルの連合エリア

 

「ポーセリンシティ」の建設にも着手しました。

 

このポーセリンシティは

 

196910月にオープンし、

 

今や2000人を超える職人やアーティストが

 

ここで成長し

 

リヤドロの作品の全てが

 

ここで創作されています。

 

 

1993年にはフェリペ皇太子賞国際化部門、

 

1997年には

 

フェリペ皇太子賞競争力部門などを受賞し、

 

リヤドロの作品はベルギー王立美術館や

 

ロシアのエルミタージュ美術館などに

 

所蔵されているものもあります。

 

 

フィギュリン

 

リヤドロが得意とする陶器の人形は

 

細部まで手作業で作られており、

 

その表情の豊かさ

 

またこだわったデザインが好評です。

 

ふんわりとした優しい雰囲気もありながら、

 

他社の伝統的なフィギュリンと比べると

 

背が高くほっそりした形が特徴的で、

 

題材は少女や動物による

 

日常のほほえましいシーンや

 

天使や女神・ユニコーンなどの神話上の生物、

 

またシェークスピア作品の登場人物や

 

シンデレラなどの寓話のキャラクターと多種多様です。

 

 

リヤドロ 2

 

 

中でも花のデザインは人気で、

 

花びらの11枚が手造りされた、

 

リヤドロ独自の「花」を取り入れた作品

 

1983年の「公園通りの花屋さん」は

 

特に人気がありました。

 

 

リヤドロ 公園通りの花屋さん