ミントンはイギリスの陶磁器メーカーです。
1793年に創業されましたが
2015年、
親会社であるロイヤルドルトンに買収され
残念ながらミントンは廃止されたため
ミントンの作品は
かなり手に入りにくくなっています。
創業者のトーマス・ミントンは
イギリスで有名な陶磁器の町である
ストーク=オン=トレントに移り住むと
「ミントン」を設立し
その3年後に窯を開きました。
1796年になると
ジョセフ・ポールソンとの共同経営で
ボーンチャイナの制作を始め
銅版彫刻師でもあったトーマスとジョセフの
ボーンチャイナによる作品は、
芸術性の高いものが多く
その作品は「世界一美しいボーンチャイナ」と
ヴィクトリア女王にも称賛されます。
急成長していったミントンですが
さらに会社を飛躍させたのは
トーマスの息子である
2代目ハーバート・ミントンです。
それまでミントン社の作品は
陶器やボーンチャイナに装飾を施し
実用性を重んじたものがほとんどでしたが
ハーバートは会社の発展を優先し
多くの熟練職人や芸術家を集めます。
そして
装飾にこだわった焼き付けタイルの生産や
新しい技術の導入
またそれまで定番だった型に
豪華な模様を施すなどして
企業としての経営面、
そして芸術性を確立していきました。
1840年頃には
世界中の施設や教会から注文を受けるほどとなり
ミントン社の耐久性と装飾性に優れたタイルは
宮殿や、アメリカ合衆国議会議事堂などにも
使われました。
その後も白磁の像や
パテ・シュール・パテというという
浮彫の技術をもつ芸術家をスカウトし、
浮彫模様のある陶器を制作するなどして
ミントンの名前は広まっていきます。
パテ・シュール・パテを使った陶板画は
ヴィクトリア女王からも受注を受け
1856年には
ミントンはイギリス王室御用達となります。
その後3代目のコリンにも受け継がれますが
世界大戦の影響や
1950年代の産業合理化の波を受け
ミントンはロイヤルドルトン社と合併し
1980年代には
少数の形状の製品しか
制作しなくなっていきました。
イングランドの古城ハドンホールの
タペストリーからインスピレーションを得て
1948年に制作されました。
白磁にパッションフラワーや
カーネーションなどの
花々が描かれたデザインで
全部で12色もの色を使っている
華やかな作品です。
ベーシックなデザインに加え
格子模様をあしらったハドンホールトレリスや
ブルーベースのハドンホールブルーなど
模様や色合いに
様々なパターンがあるものもあります。
白磁に優しい色合いの
野イチゴが描かれたデザインで
これはヴィクトリア女王がスケッチした物が
モチーフだと言われています。
こちらも白磁に絵付けされたものの他に
金彩を施したもの等
いくつかのパターンがあります。