Useful お役立ち情報
2018.03.26
骨董品
茶道具

ヘレンド ~Herend~

ヘレンド ~Herend~ とは

 

ヘレンドはハンガリーの洋食器メーカーです。

 

食器だけでなく、インテリア用品や

 

人形などの作品も制作しています。

 

 

創業はナポレオン戦争が終結して

 

しばらく経った1826

 

ヴィンツェンツ・シュティングルによるものです。

 

それまでのハンガリーでの磁器製作は

 

競争相手の出現を嫌った諸外国に

 

阻まれていましたが、

 

19世紀初頭になり商業が発展したことで、

 

ようやくハンガリーの小さな村

 

ヘレンドに窯が出来上がりました。

 

その後ヘレンドは

 

当時の同業者にはもう作られなくなっていた

 

伝統的なモチーフの作品を制作することで

 

大貴族から先祖代々の磁器コレクションの

 

補充の注文を受け人気を博します。

 

1842年には

 

ハンガリーの国章の使用が許可され、

 

さらに帝室・王室御用達磁器製作所として

 

登録されました。

 

 

皇帝フランツ・ヨーゼフの庇護も受けたヘレンドは

 

1851年のロンドン万国博覧会では

 

金賞を受賞し、ヴィクトリア女王から

 

ディナーセットの注文を受けることとなります。

 

この時出来上がったものは

 

「ヴィクトリア」と名付けられ

 

大変流行すると共に、ヨーロッパ各地に

 

その名を広めるきっかけとなりました。

 

 

その後もヘレンドは多くの貴族から親しまれ

 

現在でも成型と絵付けは

 

人の手によって行うなど

 

伝統を守り続けています。

 

 

代表作

 

ヴィクトリア

 

1851年のロンドン万博を機に

 

ヴィクトリア女王に

 

ウィンザー城の食卓用として

 

買い求められた作品です。

 

19世紀ヨーロッパで流行していた

 

シノワズリ(中国風)のデザインを写したもので、

 

美しい白地に華やかな色合いで

 

牡丹の花や乱れ舞う蝶が描かれています。

 

 

ヘレンド ヴィクトリア

 

 

インドの華

 

1867年、第2回パリ万博で

 

ナポレオン3世妃ウージェニに

 

買い上げられた作品です。

 

当時ヨーロッパでは

 

ジャポニスム(日本風)が流行しており

 

柿右衛門写しとして出品されていました。

 

その後皇妃はパリ滞在中だった

 

ハンガリーのフランツ・ヨーゼフ皇帝を

 

この作品でもてなしたと言われています。

 

ヘレンドグリーンと呼ばれる

 

清楚で独特な緑色で草花が描かれたデザインは、

 

今でも根強い人気があります。

 

 

ヘレンド インドの華

 

 

ウィーンのバラ

 

白磁に優しいピンク色のバラが

 

一輪描かれたデザインのものです。

 

元々はウィーンのハプスブルク家が

 

内使い用に使っていたデザインの為

 

門外不出で

 

一般人の目にも触れないデザインでしたが、

 

ハプスブルク家が帝位を去る際、

 

皇帝の命によってウィーン窯から

 

ヘレンドが引き継ぐこととなりました。

 

このデザインは

 

オーストリア皇后エリザベートが気に入り、

 

今でもそのバラは全て

 

ハンドペイントで描かれているそうです。

 

 

ヘレンド ウィーンのバラ