バカラはフランスのクリスタルガラスメーカーです。
“製造された製品の3~4割は破棄されてしまう”
といわれるほど高い品質基準から、
フランス王室はもちろん
各国の王室から注文をうけるなど
世界中で親しまれています。
バカラは、元は産業革命期のフランスの
小さなバカラ村で
人々が職業難に陥ったことから生まれました。
村唯一の製塩業が
原料不足の為廃業してしまい、
困り果てた人々が考えついたのが
ガラス工業だったのです。
そこで当時のロレーヌ領主は
村の再建の為、ルイ15世に
クリスタル工場設立の許可を願った
請願書を提出しました。
その結果1765年、バカラ村にガラス工場
「ルノー・ガラス工場」が出来上がり、
1768年になると工場は
「バカラ・ガラス工場」と名を変えて
発展していきます。
その後、数回改名や買収を繰り返しながら
バカラの技術はより改善され、
さらに生産コストの削減により
価格が抑えられたことで、
商品は上流階級だけでなく
中流階級にも広まっていきます。
これによって
バカラのクリスタルガラスの需要は高まり、
工場の規模も年々拡大していきます。
新しい開発にも力を入れたバカラは
日本や中国の美術様式、
ボヘミアン様式や西洋の名作に
インスピレーションを受け
様々な作品を制作します。
そして1855年
バカラはパリで行われた万国博覧会で
グラス以外にも大きな燭台、シャンデリアなど
1000点以上を出品し
金メダルを受賞しました。
さらに、1867年の第2回パリ万博
1878年の第3回パリ万博では
共にグランプリを受賞し
「バカラ」の名は世界に知れ渡っていくこととなりました。
多くの代表作のあるバカラですが
中から数点を紹介します。
1825年、アルクール侯爵家のために
作成されたのが始まりです。
どっしりとした重みと
滑らかな触り心地をした
力強いフォルムが特徴です。
1855年の第1回パリ万国博覧会で
名誉大賞を受賞した作品です。
フランスの町の名前から名づけられました。
全体的に植物模様のエッチング(切り込み)が
デザインされています。
「勝利の申し子」といわれた陸軍元帥
アンドレ・マッセナの名にちなんで
名付けられました。
丸みを帯びたグラスの下部に、
細かく多くのエッチングが入れられているのが
特徴です。
1933年に誕生した、
「完璧」というフランス語の名を
もったシリーズです。
特にブランデー用グラスは脚が細く、
他のグラスに比べてボウル部分が大きく
底は丸みを帯びているのが特徴です。
ブランデー用以外にも
ワイン用デキャンタなどの種類もあります。