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2016.09.09
掛け軸

ゼニス(ZENITH)の成り立ちと代表作

ゼニスとは

1865年スイスのル・ロックルに創業。機械化による近代的な製造システムを導入、手頃価格の高品質時計を量産しています。

時計の歴史

1900年に新型ムーブメント発表。この時に付けられた名称が「ゼニス」です。1960年代後半に各社が取り組んだ自動巻きクロノグラフの腕時計をいち早く完成させ、1969年に誕生した世界初の専用設計による自動巻きクロノグラフ・ムーブメントが「エル・プリメロ」です。

 

ゼニス エル・プリメロ⑪

「エル・プリメロ」

 

このムーブメントは、自動巻き設計のみならず、テンプ振動数が毎時3万6000回というハイビートを採用し、その結果10分の1秒が計測可能なクロノグラフ機能を実現する革新的な特徴を備えていました。

1970年代のクォーツショックでゼニスはクォーツの時代を受け入れることになり、ゼニスも一度は「エル・プリメロ」を捨てることになりました。しかし、トップダウンの指示を受け入れられなかった技術陣は、全ての精密工具と設計図などを処分せず隠していました。この機転がなければ「エル・プリメロ」は1975年に終わっていたかもしれません。

1980年代再び機械式時計が評価されるようになり、保存しておいた機器により復活した「エル・プリメロ」は他の時計製造者などからも注文が殺到するようになりました。これでゼニスの完全復活となり、 現在に至ります。

 

ゼニス パイロット⑪

「パイロット」