クリストフルはフランスの銀食器
主にカトラリーを扱っているメーカーで、
1830年、シャルル・クリストフルによって
創業しました。
1820年、15歳の時に宝石商見習いとして
義兄の元で修業を始めた
シャルル・クリストフルは
10年後、すでにフランスで最も有力な
宝石商の一員として
その才覚を表していました。
さらに数年経ち、南米などでも名の知れた
宝石や金属細工を扱う大企業の社長となった彼は
産業革命の影響で
急激に増え始めたブルジョワジーたちの
王侯貴族のような贅沢な生活への
憧れを満たす製品の必要性を感じ始めます。
その後シャルルは1842年に
電気分解で金銀のメッキを行う技術の特許を購入し
真鍮の表面に金や銀のコーティングを施した
装飾品の制作を始めます。
1844年には世界初の電気機械工場を設立し
シルバーと同じ輝きを持ち、
且つシルバーより格段に安い銀製品を
工業的な規模で生産できるようになりました。
生産当初は模倣品に悩まされたようですが
銀含有量92.5%という
他社の割合を遥かに超える優秀な製品は
徐々に受け入れられ、
中流階級向けの銀器や食器類の販売を始めると
すぐに人気を博しました。
1846年にはフランス国王ルイ・フィリップが
テーブルウェアをオーダーし、
1850年頃にはルイ・ナポレオンが
チュイルリー宮殿用の食器セットをオーダーするなど
クリストフルはその名を広めていきます。
まもなくロンドン万国博覧会では
メダルを受賞し
さらには「皇帝お抱えの調達人」
そして「王の金職人」という称号を
正式に受け取ることとなりました。
その後オーストリア、ロシア、ドイツなど
海外とも取引を開始し
今では世界中でその商品が親しまれています。
1897年に制作されたデザインです。
パリ近郊のマルリー城にちなんで名付けられ
草花や枝をモチーフとした
装飾性の高いロカイユ様式の作品です。
豪華客船、高級ホテルなどでも使われています。
1967年に制作されたデザインです。
ナポレオン1世と皇妃ジョセフィーヌが愛した居城
マルメゾン城にちなんで名付けられています。
柄の部分に月桂樹のデザインが施された作品で、
ナイフとフォークには
裏面まで装飾がされています。
フランス語で「リボン」を意味する名がつけられ
このシリーズはカトラリー全体を
リボンの装飾が縁取っています。
対称的に配置されたリボンが、
柄の部分でふんわりと結ばれたデザインです。
1876年に制作されたデザインで
カトラリーの輪郭を縁取るように、
まるで真珠のような半球の珠が
彫り込まれています。
一般的な厚さと比べると10倍以上ある、
クリストフルならではの
シルバーコーティングがなせるデザインともいえます。