リカちゃん人形は、日本の事情に見合った大きさのドールハウスと、それに合ったサイズの独自の着せ替え人形としてタカラ(現・タカラトミー)が企画・開発をし、1967年の7月4日に1体600円で発売が開始されました。人形だけでなく、リカちゃんを運びそこで遊ぶことも出来る「ドリームハウス」(980円)も同時に発売されました。
リカちゃん人形の企画にあたっては、日本の女の子たちにより身近に感じられるようなファッションドールというテーマが掲げられ、小学5年生という設定と小さな女の子の手の平に収まる身長21cmという大きさで作られており、アメリカのバービー(マテル社)やタミーちゃん(アイデル社)と比べると小さめに作られています。
また、当時流行していた少女漫画のヒロインのような顔立ちが採用され、「リカちゃん」という名前は月刊少女漫画雑誌「りぼん」の1967年7月号誌上の一般公募で決定されたことになっていますが、実際には発表号をずらして読者ではなくタカラ側が命名し、日本人でも外国人でも通用する名前をということで「リカちゃん」となりました。
現在でも日本の着せ替え人形の代表として人気のある人形です。
リカちゃん人形は発売されてから現在まで、何度かモデルチェンジを行い、限定品も発売されてきました。
1967年に発売されたリカちゃんは爆発的人気となり、1972年に2代目、1982年には髪の色が明るい茶色や金髪も誕生の3代目とリニューアルされながら発売され、1987年に身長も高く、スタイルの良い4代目が発売されました。1992年にはピンキーピンクリカちゃんが発売され、5代目と呼ぶこともありますが、あまり売れず1年で販売終了したため、現在のバージョンは人気のある4代目が発売され続けています。
コレクターの間では初期の頃に作られたリカちゃん人形の人気は高く、保存状態にもよりますが、初代リカちゃん人形は、発売時から約1年間は腰部にジョイントが無く、お腹におへそのあるボディであったため稀少価値が高く、高値がつけられています。
また、マクドナルド・ミスタードーナツ・サンリオなど子供が好む飲食店やキャラクターとタイアップしたリカちゃんも販売されており、こちらの人形も高値が期待できるリカちゃん人形となっております。
リカちゃん人形の洋服や小物類については、初出荷の時に付属品としてついていたアイテムなどはそれだけでも十分価値があります。