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2020.03.26
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菊池容斎【日本画家】

菊池容斎(きくちようさい)

 

菊池容斎は178811月に江戸で生まれました。

 

なお父は幕府にて徒士として活躍した

 

河原武吉として知られています。

 

その為もあってか幼い頃から絵画について

 

強く興味が惹かれていたものの、

 

画業に専念することは厳格な父に

 

強く反対されていました。

 

ところが、1804年頃に描いた両親の肖像画を

 

父が見たことがきっかけとなり、

 

父は菊池容斎が画家になる事を認めます。

 

そして翌年には江戸時代中盤から後半にまで活躍した

 

狩野派の高田円乗から教わり始めました。

 

なおそこでは狩野派に限らず

 

南蘋風を学んだりなどして、

 

日本画の基盤的な力を身に着けています。

 

やがて30代後半には代表作の一つとなる

 

『前賢故実』の製作を開始。

 

その数年後には近畿エリアの史跡を訪れ

 

吉野の如意輪寺では

 

後醍醐帝の御像の制作を受注しました。

 

製作開始から約10年が経った1836年には

 

『前賢故実』を完成させ、その後『前賢故実』の

 

全十巻分が明治天皇に渡されています。

 

晩年、1875年には明治天皇から

 

「日本画士」の名を貰い受け、1878年に6月、

 

89歳の時に息を引き取りました。

 

・前賢故実

 

1020冊となる伝記集です。

 

神武天皇から後村上天皇までの歴代天皇と言った

 

571人の人物絵及び評論を付けたもの

 

となっています。

 

右大臣の三条実美や

 

左中将の東久世通禧が広めたことで

 

天皇にも伝わります。

 

 

 

作風

 

菊池容斎は日本画の基礎を強く学びながらも

 

流派にとらわれない柔軟さもある

 

と言われています。

 

様々なものを取り入れていると言われていますが

 

1825年の作品群には狩野派の影響が強い

 

と指摘されています。

 

 

 

代表的な弟子となる人物

 

菊池容斎のその広い作風から

 

様々な人が弟子として集ってきた

 

と言われています。

 

その中には松本楓湖や渡辺省亭もいます。

 

・松本楓湖

 

1840年に漢方医を営む家の下で生まれ

 

父から学問について学び、

 

深い教養感を身に着けていました。

 

なおその頃から絵にも慣れ親しみ

 

早くから目立った才能に周りが注目していきます。

 

やがて明治維新時にはその運動に参加するなど

 

愛国心が強く、歴史画や合戦画が

 

有名となっています。

 

・渡辺省亭

 

1852年に生まれ、

 

洋画的雰囲気を身にまとった上品な雰囲気のある

 

独自の花鳥画で知られています。

 

その後1878年にパリ万博に出し銅賞を獲得。

 

1883年でもアムステルダム万博で

 

銀牌を獲得しました。

 

東京美術学校を立ち上げる

 

岡倉天心などに認められながらも

 

多くの画家が後進の指導を務めるのに対し

 

渡辺省亭の場合は弟子を取らず

 

また画壇にも加わっていません。