書道具〈太鼓型硯〉のお買取をしました。

硯は産地によって石の種類が異なり、主に中国産の石を使用した〈唐硯〉と、日本産の石を使用した〈和硯〉の二つに分けられます。墨を磨る場所を〈墨堂〉と呼びますが、この部分の凹凸が均一できめ細かく立っていることが良い硯の条件です。

硯といえば長方形の形を連想する方も多いかと思いますが、書道具の〈太鼓型硯〉は、その名の通り太鼓の形をした硯です。太鼓のように厚みがあるものや、側面に鋲（太鼓の縁にある黒い突起）があるものなど、独特な形をしています。

写真の太鼓型硯は、表面の端に溝があしらわれており、流れ出た墨汁を受け止める役割を果たしています。