大型中国銅貨〈咸豊通宝　當百〉をお買取しました。
咸豊通宝は今から170年ほど前の1850年代、中国清朝末期・咸豊帝の治世期に製造された銭貨（コイン）です。
中国式の一般的な四角い穴の空いた形をしており、材質には銅が使われています。製造期間が約10年ほどと短いながらも、その種類の豊富さから古銭収集家の収集対象として人気のあるコインです。

戦前の日本においても、咸豊通宝はコレクターの収集対象として中国から輸入されています。中国国内でも人気があったことから、近年にかけて多くの偽物が作られました。
咸豊通宝は希少なものの場合数百万円で取引され、その人気は近年でも衰えを見せることがありません。種類の多さから中国コイン収集界でも大きなジャンルとして確立されています。

こちらの咸豊通宝は、裏の〈一百〉があらわす通り大型の百文銭（1枚で100枚分の額面）で人気の高いお品物です。火災に遭った〈火中品〉だったため大きく価値が下がってしまいましたが、文字が判読できるため高価買取となりました。