出張買取にて、ビスクドールをお買取しました。

〈ビスクドール〉とは、19世紀にヨーロッパのブルジョア階級の間で流行した磁器製の人形です。ビスクはフランス語の〈biscuit〉が語源となっており、二度焼きという意味があります。

フランスの貴婦人や令嬢達が高級服を発注する中で、職人たちがそのサンプルとして服を着せるために用いた人形がビスクドール誕生のルーツだそうです。

フランスのビスクドール製造が黄金期を迎えたのは1880年代のこと。当初は陶土を型に押し込んで作られていましたが、その後液状ポーセリンの流し込みで作られるようになり、量産可能となりました。

ビスクドールについてよく取り上げられる工房としては、19世紀のフランスにて誕生した〈ジュモー〉と〈ブリュ〉が有名で、現在でも高価格で取引されています。