チベット最初の切手（1912年）5種をお買取しました。

チベット初となる切手は、1912年の12月にラサで発行されたものです。時の国王であったダライ・ラマ13世は、チベットが周囲の国々に比べて立ち遅れていることに気づき、様々な制度・組織などを整備します。英国の郵便制度にも大きな関心を示し、自国での郵便局の開設やチベット独自の切手の制作を行いました。

当時のチベットには切手を印刷する機械が無く、切手製造用の木版を用いて切手の印刷を行っていました。木版は手彫りで製造された上に、印刷された時期も異なるため、それぞれの切手には少しずつ違いがあり味わいが感じられます。また、切手にはチベットの国章である〈スノーライオン〉の姿が見られるのも特徴です。

お買取したこちらの切手は、全て使用済みとなっております。経年による僅かなシミ汚れがありますが、とても珍しい切手です。