
骨董品
本店営業部
印籠|煙草入|根付
買取金額
48,000円
南部盛岡三巌堂名人〈東仙〉作、総松地文捻手虫喰摘蓋の砂鉄鉄瓶です。
三巌堂は、有限会社三巌堂ナルセとして岩手県盛岡市八幡町に工房を構えています。現在の三巌堂の顔とも言えるのが、岩手県出身の職人〈高橋大益〉です。一見若い工房であるような印象も受けますが、創業は明治9年と長い歴史を誇ります。南部鉄器の伝統を守り続ける工房の一つとも言えるでしょう。
三巌堂が創業された明治初期は、南部鉄器としては激動の時代の一つでもありました。南部盛岡藩は、廃藩置県布告の1年前に廃藩を願い出て事実上消滅し、それに伴い歴代藩主に召し抱えられていた鋳物師達は、それまで藩から受けてきた特権を失ってしまいます。
昭和の戦争時代までは、南部鉄器も混乱と衰退を余儀なくされました。しかしその伝統と技術は職人たちによって守られ続け、終戦後に目覚ましい再起を図ることに。1975年(昭和50年)には、南部鉄器は遂に伝統工芸品に指定されました。
お買取したこちらの鉄瓶は、注ぎ口下に〈南部〉〈東仙〉の銘があり、水漏れもありません。状態の良い美品であったため高評価となりました。
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