伊藤博文【偉人/山口県/書/詩/功績】 | 骨董品などの遺品整理・買取は口コミで評判の買取専門店【くらや】

伊藤博文は1841年に山口県光市で生まれました。なお本姓は林と言います。生家は元々、貧しい農家の家庭で、寺で読み書きについて教わっていたともいわれています。なお後に父が下級武士となっているので、伊藤博文は下級武士の子供としても知られるようになりました。

その後15歳になった頃、浦賀の警備を担当していた際に、長門萩藩士の来原良蔵と親交した事がきっかけで、吉田松陰が開く松下村塾に入門。その来原良蔵に従う形で長崎に訪れ、海外の軍隊の規律方法を学んだり、同じ画塾生の高杉晋作や木戸孝允と共に尊王攘夷運動に加わっていきます。なお武器商人と呼ばれるトーマス・ブレイク・グラバーの助力によって、倒幕支援を行ったともいわれています。

とは言え1871年には岩倉具視を特命全権大使とした、岩倉遣外使節団の一員として諸外国の制度の研究に参加。そこで大久保利通に注目された事もあって功績を積み、1878年には暗殺された大久保利通に変わって、内務卿を務めました。政治家として強固な地位の確保はそこから始まったと言われており、憲法の起草のために諸外国を奔走するなどして努め、実際に1885年には初代内閣総理大臣となっています。

就任後には大日本帝国憲法の発布も実現し、日清戦争や日露戦争を乗り越えますが、1909年10月、68歳で、大久保利通と同じく暗殺されました。

伊藤博文は上記のように倒幕の側面もある尊王攘夷運動に加わる事もしています。

しかし1863年にはイギリスに留学しそこで学んだ英語を元に諸外国へ戦争を仕掛ける長州藩との間を取り持ったり、また大日本帝国憲法を制定した事が評価されています。

伊藤博文は他に詩集がよく知られており、他に古くから活動が伝記としてまとめられています。

代表作

1910年に博文館から出された詩集『藤公詩存』は、死後の伊藤博文の作品をまとめたものです。

そのほか1927年に伊藤公全集刊行会から出された全3巻となる『伊藤公全集』。

1930年に伊藤博文公伝記編纂会と言う形で、伊藤博文の養嗣子がまとめた伝記『春畝遺稿』などがあります。

■大日本帝国憲法

1889年2月に公開されました。

それまでの経緯としては1886年にドイツ人顧問のアドバイスを元に作られ、最終的に伊藤博文の他に金子堅太郎や井上毅などがまとめました。

なお提出を前に1888年3月に一度まとめた草案・浄写三月案も有名です。

■大久保利通

1830年に、伊藤博文と同じく下級武士の息子として生まれました。

薩摩藩出身として活躍し倒幕運動にも関わり、明治維新の立役者の一人でもある西郷隆盛と協力したり敵対したりなどしてきました。

版籍奉還や廃藩置県と言った日本の支援も行いますが、1878年に暗殺されます。