お役立ち情報
骨董品
2020/07/30

籔内佐斗司【現代彫刻家/大阪府/東京藝術大学】

籔内佐斗司(やぶうちさとし)

籔内佐斗司は1953年に大阪市に生まれました。25歳の時に東京芸術大学美術学部を出て、2年後には専攻していた東京芸術大学美術研究科を修了。1982年からは同大学院内にある美術研究科保存修復技術研究室にて、非常勤講師として5年間務めました。この間には仏像彫刻の研究と修復事業に携わり、この経験は自身の作風のベースともなっています。

1984年には埼玉県立近代美術館にて『現代のユーモア』を発表。また翌年の1985年の第5回天展彫刻部門にて大賞を獲得し、3年後には第11回神戸須磨離宮公園現代彫刻展にて招待出品作を発表しました。さらに兵庫県立近代美術館賞・神戸市緑化芸術賞も獲得すると言ったように、彫刻家としての名を高めていきます。

 

その後2000年には神奈川と、京都高島屋にて個展の開催を成功させました。また2004年に東京芸術大学大学院にて美術研究科文化財保存学専攻保存修復彫刻研究室教授として務めたり、2008年には平城遷都1300年祭の公式マスコットキャラクター「せんとくん」のデザインを手掛けます。そして2013年には企画展「やまとぢから」が福井市美術館で開催されるなどして、現在に至ります。

 

 

籔内佐斗司の作品の特徴は?

籔内佐斗司は古典技法をベースに独自に技術を作り、ユニークでコミカルな作品群を手掛けているのが特徴です。特にゆるキャラとしても親しまれている「せんとくん」を生み出したのは、コミカルな作風がもっとも分かりやすく現れていると感じますし、「せんとくん」の立体像も制作しています。

また木彫やブロンズに限らず、版画や映像などの制作も行っています。

 

 

籔内佐斗司はどのような部分が評価されているのか?

仏像に代表される古美術や修復技法にも携わっている籔内佐斗司は、そういった経験がそのまま作家としてのベースになっているとの指摘があります。

また作品の明るさは日本人が本来持っているはずの豊かな精神性が現れ、仏教の世界観が反映されていると言う意見もあるのです。

 

他の代表作など

 

1990年発表の横浜ビジネスパークに設置の『犬も歩けば』や、三重県松阪市にある牛銀番茶亭に設置の『駅鈴童子』など。野外設置の作品も多く手掛けています。

 

 

各ワード紹介

■せんとくん

奈良の守り神である童子として登場し2011年から奈良県のマスコットキャラクターとなりました。ですがその姿は当初否定の声が多く上がっていました。

ですが何度もメディア露出をすることなどをして、賛同の声を多く獲得しました。

 

■野外彫刻

野外に設置された作品のことを指し、パブリック・アートとも呼ばれています。景観の一つとして構成されると言う意味で、作品思想にも自然との関わりをテーマにしているものが多いです。

制作は野外に展示する前提ですが、耐久性があるとは限らず、また敢えて劣化しやすい素材を用いることで、自然との関わりを別のベクトルで訴えたりもします。

 

 

一覧に戻る

このカテゴリの最近のお役立ち情報

片づけ始める前にご相談ください

賢い遺品整理・蔵整理

眠っている品物に思わぬ価値がある場合があります。

遺品整理業者・リサイクル業者は、骨董美術品類に高額をつけることはできません。

さらに処分費もかかります。無料査定・買取で賢い遺品整理・蔵整理をお勧めいたします。

  • KURAYAにご相談ください

    • どのように物が売れるのか知りたい
    • 骨董品などの遺品整理に困っている

    買取専門店KURAYAは,骨董品,金・プラチナ、ブランド品、ブランド時計、ダイヤモンド、切手、古銭、勲章、日本刀・鎧兜、掛け軸・絵画、版画、おもちゃ・ノベルティ、 高級食器、珊瑚、翡翠・鼈甲・琥珀、カメラ、鉄道模型,、着物・小物、鉄瓶・茶道具 ,墨・書道具など確かな目で高額買取いたします。

    買取専門店くらやは、新しいもの・古いもの、どんなお品も対象に鑑定する買取専門店としてオープンいたしました。貴金属・ブランド品買取をはじめとし、 古物・切手の買取・骨董品の買取に力をいれております。 ご自宅に眠っている貴金属・ブランド品・骨董品などはございませんか?古物・貴金属・ブランド品などを整理したい方、 現金が必要な方、お引越しで荷物を整理したい方、遺品整理、古い蔵を取り壊して中身を処分したい方など、様々なお客様からご利用いただいております。

査定・買取依頼する
簡易WEB査定