1938年アール・P・ ハリバートンが創業しました。世界中をビジネスで飛び回る中、航空機エンジニアのヒントを得てアルミニウム合金を使用した、頑丈な鞄が完成しました。その後「ハリバートン・ケース」社をカリフォルニア州に設立しました。鞄の製造を「ジロルド・カンパニー」社が担当し、発音をしやすくするためジロルド社は1946年に「ゼロ・コーポレーション」と改名し、1952年にハリバートン・ケース社がゼロ・コーポレーションの傘下に入り、1959年に社名が「ゼロハリバートン」となりました。
1969年にアポロ計画で、月の石を採集するケースとしてゼロハリバートンの鞄が使用されました。アメリカ航空宇宙局(NASA)から製造を依頼され「月面採取標本格納器」と呼ばれたが、宇宙用として特殊に改造したものではなく、一般に市販されているケースを少し加工しただけでした。その頑丈さ、デザインから様々な人物、シーンで使用されて、テロの爆発に遭っても中身が無事であるなど逸話も多いです。1946年より補強のため、トレードマークでもある2本のプレスラインが入れられるようになり、当初アルミニウム合金製が主流だったが、現在ではポリカーボネート、ナイロンといった素材を使用したケースもあります。近年では牛革を使用した小物シリーズも登場しました。2008年には創業70周年を記念した、限定モデルを発表しました。