1897年デビッド・ネルキン氏が「グローブ・トロッター」をドイツに創業しました。後にイギリスに拠点を移し、職人によるハンドメイドにこだわり生産される、数はごく少数で限定されています。
ヴァルカン・ファイバーと呼ばれる特殊な紙を何層も重ね、樹脂をコーティングした特殊素材を使用、軽量さ、弾力性、頑強さを実現しています。グローブ・トロッターの最大の特徴は色落ち、風合いが出る点で、空港などで衝撃を受けることでケースに風合いが出てきます。それが100年以上絶大な支持を得ている理由であり、エルメス、ルイ・ヴィトンなどの人気ブランドのトランクとは異なる個性と言えます。90年代後半に日本にも展開を始めました。
1997年創立100周年を記念した、最上級ライン「センテナリー」を発表しました。2004年には最上級ライン「センテナリー」に初の女性用シリーズ「Jewel」を発表しました。2008年110周年の集大成としてトランク「110(ワンテン)」を発表し、ヴァルカンファイバー製ではなく、東レ・デュポン社との技術提携により誕生したカーボン・ファイバーを使用しました。特殊繊維を織り込むことで、重量1.4kgという軽量化、硬く頑丈なケースを作りだしました。ブランドや他業界企業とのコラボレーションも積極的に行い、1997年にコム デ ギャルソンとバニティーケースを発表しました。2002年イーリーキシモト、2006年ジョンストンズやエルメス、2007年ランドローバー、2008年ジェイ・クルーやアンダーカバーとコラボレーションでトラベルケースを発表しました。2016年「グローブ・トロッター 銀座」を日本初の旗艦店として東急プラザ銀座にオープンさせました。