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掛け軸・絵画
2019/12/12

古賀春江【洋画家】

古賀春江(こがはるえ)

 

古賀春江(本名:亀雄)18956月に、

 

福岡県久留米市で生まれます。

 

また父は浄土宗善福寺の住職である

 

古賀正順として知られており、春江の名前も

 

20歳の時に僧侶として身を置く時に付けられました。

 

1912年に太平洋画会研究所へ入り、

 

また翌年には日本水彩画研究所でも学び、

 

その際は明瞭な写実主義で知られている

 

石井柏亭から学んでいます。

 

1915年に僧侶として身を置き

 

大正大学においても仏教を学びました。

 

翌年には日本水彩画会会員となり

 

また1917年には第4回二科展において入選を獲得。

 

この辺りになると画家としての道に集中し

 

1922年に『埋葬』にて二科賞を受賞しています。

 

この作品は、自身の子供が死産となった経験が

 

元になっています。

 

なお同年には若手作家達による

 

芸術家集団アクションにも所属し、

 

やがて19339月、38歳の若さで息を引き取りました。

 

 

 

作風

 

古賀春江の作品はとにかく内向的と言われています。

 

内向的ながら芸術家集団アクションでの所属もあって

 

未来派や表現主義、構成主義など

 

ヨーロッパの主流の主義を作品内で採用し

 

情感性とファンタジック的な雰囲気があります。

 

こう言った変化を求める作風から

 

『カメレオンの変貌』とも言い表されています。

 

ちなみに詩も発表しています。

 

 

 

関連用語の細かい解説

 

 

■未来派

 

1910年代のイタリアで勃発した運動です。

 

昔から引き継がれている芸術や社会を拒否する

 

と言った内容で、その為には美術館や図書館を

 

壊すことも辞さないと言ったものになっています。

 

その時代にあったスピード感を大切にする

 

と言う目的もあります。

 

 

■表現主義

 

自身の心の内側を表現することに注視したものです。

 

その為には写実的なのものや、客観性も無視する

 

と言った試みもされています。

 

 

■構成主義

 

幾何学的模様を組み合わせた作品表現です。

 

デザインや工業製品など立体感のあるものとして

 

よく表現されています。

 

 

 

シュールレアリスムとして確立された古賀春江

 

古賀春江は古くからある仏教の家から出て

 

また未来派や表現主義と言った新しいものを

 

画家として取り入れてきたと言う経験は、

 

何かしらプラスの事として捉えてきたと思います。

 

死産も経験しながら、一時期は明るいテイストを

 

心がけようとしたようですが、

 

のちにシュールレアリスムとして

 

作風は確立されてきました。

 

古賀春江の人生観をより学ぶと

 

作品にその分面白さを

 

感じられるようになるかもしれません。

 

 

 

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