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2019.08.02
骨董品

彼末宏【洋画家】

彼末宏(かのすえひろし)

 

彼末宏は1927年8月に東京にて生まれました。

 

実家は転勤の機会が多く、

 

学校の頃には父の仕事の影響で

 

北海道の小樽に移り住む事になります。

 

その後1945年に

 

通学していた北海道立小樽中学校を卒業し

 

陸軍士官学校に入る所を

 

自らの志願で東京美術学校油画科に転入。

 

なお面接の際に梅原龍三郎に会うのですが

 

「小さな頃から絵が好き」と言う志望理由が

 

安易と捉らえれた為か?最初は転入は叶わず

 

翌年になって入ることを許されました。

 

在学中は、しばらくは梅原龍三郎から学ぶのですが

 

退任したため独特な詩的な作品世界で知られる

 

北海道出身の久保守から教わることになります。

 

やがて1952年に首席で卒業。

 

東京美術学校から名を変えた

 

東京芸術大学油画科の助手となり

 

以後1968年には同校油画科講師に。

 

さらに1980年には教授となるなど、

 

後進の指導に務めながら、作品を発表していきました。

 

受賞歴も多く、例えば1957年に国画会展で発表した

 

『CIRQUE』で国画会賞を受賞。

 

1958年には国画会での連続入選が認められ

 

国画会会友となっています。

 

 

 

■作風について

 

彼末宏の作風は、特に活動初期には

 

写実主義を抜け出した、暖色系の多い

 

空想的とも言える具象画を描いている事で

 

知られています。

 

またそれが特に分かりやすく出ているのが

 

1945年代から1955年に見られる

 

サーカスを題材にした作品群です。

 

とは言えその作風も1970年代になると変化が見られ

 

黒色が目立つ色鮮やかな作風となります。

 

それは雰囲気が暗いと言うより、

 

神秘性や清楚な透明感が表現されたものとなっており

 

彼末宏の才能を感じさせます。

 

 

 

■具象絵画とは?

 

対象となる素材を極端に捨象する事はせず

 

具体的に描写した絵画の事です。

 

抽象画が生まれたことから区別するために

 

具象絵画と言う言葉が生まれたとも言われていますが

 

具象絵画は写実主義ほど写実的には描かれていないこと。

 

また抽象画ほど抽象的には描かれていないので

 

写実主義と抽象画の中間というイメージだと

 

分かり易いのかもしれません。

 

 

 

■アンフォルメル

 

「非定型的」の意味を持つ、第二次世界大戦後

 

10年間ほど続いた抽象絵画の運動の事です。

 

欧州地方での言い方で、アメリカの場合は

 

抽象表現主義と呼んでいます。