玉楮象谷(たまかじぞうこく)
玉楮象谷(本名:藤川為造)は1805年、
香川県(当時は讃岐国)高松にて鞘塗師(さやぬりし)の
藤川理左衛門の孫として生まれました。
また儒学者の篠崎小竹や
文人書画として名を馳せた貫名海屋、
京都の焼物師の永樂善五郎をルーツに持つ
篠崎小竹と交流を持った事でも知られています。
玉楮象谷は代々鞘塗師を営んでいる家系で
父の藤川敬三から漆塗りと彫刻の技法を学びました。
やがて高松藩主である松平頼恕の下で
作品を作り続ける事となり、
玉楮の姓を与えられます。
そして存清(ぞんせい)や蒟醤(きんま)と言った
技法の研究から、象谷塗の技法を編み出しました。
それが他の将軍などへの献上物として
認められる形になり、
また香川漆芸の原型にも繋ります。
35歳と言う若さで亡くなりますが
玉楮象谷は象谷塗を生み出した後、
朱漆を幾度となく塗り重ねる堆朱、もしくは堆黒でも
作品を作りました。
代表作は『蒟醤竜文料紙箱並硯箱』や
『蒟醤料紙硯箱』などがあります。
技法の数々
■存清
沈金を使って文様を作った後、彩漆を塗ったり
もしくは研出も行います。
中国の明代に作られた技法で、日本でのこの呼び方は
茶人によるものとされています。
玉楮象谷の場合は剣を使って
線彫りで細かい彫刻を行い、
そこに金粉や金箔を入れたりします。
これを「鎗金細鉤描漆法」
(そうきんさいこうびょうしつほう)と言います。
また炭で研ぎ出す方法も挟む事があり
それは「鎗金細鉤填漆法」
(そうきんさいこうてんしつほう)と言われています。
■蒟醤
タイやミャンマーなどで元々行われている
竹で作った器の上から文様を作り
そこに色漆を入れてから乾いた後、
研ぎ出していく技法です。
■象谷塗
研磨した木材の素地に
下塗りと上塗りの中間である中塗りも行った後、
長さ1メートルほどのイネ科の大形多年草である
真菰(まこも)の粉を撒く技法を指します。
使っていく内に艷やかさが出ることで
侘び寂びの雰囲気も出てきます。
なお真菰の粉を撒いてからもさらに漆を塗るために
磨きの作業も発生します。
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