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骨董品
2019/03/14

小林古径【帝室技芸員/日本画】

小林古径(こばやしこけい)

 

小林古径は、1883年2月に新潟県で生まれました。

 

1899年に上京すると

 

人物・花鳥などの挿絵で名を馳せた

 

梶田半古に弟子入りします。

 

また歴史画や人物画、花鳥画を得意とする前田青邨や

 

大和絵の技法を受け継ぐ安田靫彦と共に、

 

日本美術院の三羽ガラスと呼ばれるようになりました。

 

1910年には、独自の世界観を発揮した今村紫紅や

 

安田靫彦と共に紅児会に参加。

 

古くからの日本の文化と、現在の日本での

 

解釈の仕方について考えるようになります。

 

その後1914年には日本美術院の再興にも携わり

 

1944年、61歳のときには帝室技芸員に

 

認定されました。

 

代表作には『孔雀』や『清姫』。

 

『竹取物語』や『いでゆ』などがあります。

 

 

 

身近なテーマが特徴

 

小林古径は猫や浄心、大毘古命図など、

 

身近なものをテーマにした作品が多く

 

それを日本画の基礎を忠実に守った上で、

 

洗練かつ清潔感のあるタッチで描いている所に

 

特徴があると言われています。

 

また新古典主義とも呼ばれ、

 

色合い豊かな作風も氏の持ち味です。

 

 

 

小林古径及び作品の背景

 

■日本美術院

 

1898年に美術にも携わった思想家の岡倉天心が

 

東京美術学校校長を辞めた事で作った団体です。

 

小林古径は日本美術院の設立のメンバーとして入り

 

またその中では若手とされています。

 

■紅児会

 

当時数多く存在した絵画団体の中でも、

 

大和絵師の集まりと言われています。

 

紅児会は岡倉天心を支持し、現代における

 

新しい美術のあり方について考えていきました。

 

■新古典主義

 

18世紀後半から欧州地方で始まった考えです。

 

ダイナミックな構図やテーマよりも、

 

厳格で洗練された構図が特徴と言われています。

 

主に欧州地方であって日本ではないのですが、

 

小林古径から新古典主義の作風が感じられた事から

 

その指摘があると思われます。

 

 

 

小林古径の作風について

 

小林古径は、数多くの日本画家達と関わってきた事は

 

刺激になったと思われます。

 

身近なテーマで作品を描くにも、

 

実際に景色を見るだけでなく、他の日本画家達と

 

日々の生活の話をしてきたからとも考えられます。

 

 

 

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