濤川惣助は、1847年に下総国(千葉県)で
農家の子として生まれました。
その後、陶磁器の貿易商となり
1877年の第1回内国勧業博覧会で
七宝を観て感銘を受け、七宝家の道に進みました。
同年に東京亀戸にあった七宝工場を買収して、
1879年に新しい技法である
「無線七宝」を編み出しています。
やがて30代のときには第2回内国勧業博覧会において
名誉金牌を受賞し、審査員も務めるまでとなりました。
その後もアムステルダム万国博覧会や、
ロンドン万国博覧会では金牌を受賞、
42歳のときにパリ万国博覧会に出品した作品は
大賞を受賞しています。
そして、1890年に第3回内国勧業博覧会に
「七宝貼込屏風」が妙技二等賞を受賞し、
1896年、49歳のときに
帝室技芸員に任命されています。
その後1900年の第5回パリ万国博覧会では
水墨画調の「七宝製墨画月夜森林図額」と
色彩豊かな「岩上孔雀図額」にて
大賞を受賞しました。
濤川惣助の作品の特徴は、自身で開発した
「無線七宝」の技法を用いる点にあります。
従来の「有線七宝」では釉薬を挿す際、
色の間仕切りを兼ねて金線や銀線を用いて
図柄の輪郭線を描いていましたが、
「無線七宝」では、釉薬を焼き付ける前に植線を外し
図柄の輪郭線を無くして
絶妙な色彩のグラデーションを作り出しています。
それは写実的でありながら
柔らかな立体感を醸し出す表現を
生み出しています。
また、一つの作品において
「有線七宝」、「無線七宝」を織り交ぜる事によって
水面に映る影や遠近感を出す事が
出来るようになりました。
濤川惣助の作品は乳白色や淡い色彩地を生かして、
日本画風な図柄に仕上げているものが多いのも
特徴のひとつです。
濤川惣助が評価される点は、やはり
「無線七宝」の技法を編み出したことでしょう。
尾張七宝でよく見受けられる、
「有線七宝」とは異なる趣を新しく作り出しました。
その作品は、一見すると七宝焼とは思えない程の
美しく絵画的な表現で図柄が表現されています。
また、七宝の部門で帝室技芸員として選ばれたのは
濤川惣助と並河靖之の2人だけであり、
彼らは「東京の濤川、京都の並河」と称せられ、
国内外の美術愛好家に人気がありました。
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