彫金家の塚田秀鏡は、1848年に江戸で生まれました。
父は群馬県の館林秋元藩の藩士で
和泉流鞘巻の彫金家であった土肥義周です。
秀鏡は神田の装剣金工の塚田直鏡の養子となった後に
塚田姓に改姓しました。
やがて加納夏雄に彫金を、また柴田是真には絵を学び
自身の号を両師の名から取った
「真雄斎」と称するようになります。
やがて26歳で天皇太刀の彫刻を行うと、
33歳のときに第2回内国勧業博覧会に
鉄地に蟹を彫って出品し
その評判を上げていきました。
そして1890年、42歳のときには
帝室技芸員に任命されます。
以後も1893年にシカゴ万国博覧会、
1900年にパリ万国博覧会、
1904年にセントルイス万国博覧会などで
受賞を重ねました。
塚田秀鏡は、自身の代表作である
「銅地銀象嵌蛸図花瓶」や
「銀地赤銅朧銀素銅象嵌片切彫」で用いられている
片切彫を得意としていました。
この片切彫は、師である加納夏雄が
得意としていた技法でもあり、
忠実に踏襲しています。
当時の時代背景もあり日本の工芸品の多くは
輸出用として作られており、
塚田秀鏡の作品も小品や輸出用の煙草入れなど
実用的な作品が多く見られます。
国内では刀の鍔なども多く作りました。
「海老図煙草箱」(東京国立博物館蔵)では
伊勢海老を赤銅、波濤を金の象嵌で
岩礁や波は片切彫が用いられています。
また、実業家で刀剣や刀装具の収集家であった
光村利藻の依頼で制作した
「應光村利藻君之需 眞雄斎秀鏡(金印)」
と銘打った「呂洞賓図小柄」は、
室町時代の水墨画「呂洞賓図」(雪村筆)の作品を
金属で彫った再現作品です。
姿形は雪村画に忠実に彫っていますが、
男が顔を赤らめている姿は
塚田秀鏡の創意と言われています。
光村の注文作には名画に基づいたものが多く、
「呂洞賓図小柄」もその一つです。
塚田秀鏡が評価される点は、
当時金工分野で第一人者であった師の
加納夏雄の片切彫の技術を学び伝承し、
高めたことが大きいと言えます。
自身の片切彫を磨き
帝室技芸員にも任命される程の並外れた技術で
多数の作品を制作しました。
置物や額なども制作しましたが、
輸出と実用を兼ねた煙草入れ、鍔などの
小品も精巧に作られた片切彫は
とても高く評価されています。
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