村山明は昭和19年3月に兵庫県尼崎市に生まれます。
若い頃から油絵に興味を持っており、
洋画家志望のため京都市立美術大学に入りましたが
学内では彫刻を学んでいました。
卒業後は
人間国宝であり木漆芸家の黒田辰秋に師事し、
木工芸の教えを受けています。
これは偶然にも在学中の友人に
木工芸の実力者である黒田辰秋の長男がいたため、
その縁もあって黒田辰秋に学ぶこととなりました。
黒田辰秋からは無作為の美の考えを受け継ぎ
後の作風にも影響が現れています。
やがて昭和45年に
第17回日本伝統工芸展朝日新聞社賞を
受賞したことを皮切りに、
日本伝統工芸近畿賞など様々な賞を獲得。
また、日本伝統工芸展の鑑審委員なども勤めました。
これらの功績が認められ、平成15年、59歳のとき
木工芸の分野で人間国宝に認定されています。
無作為の美は朝鮮にルーツがあると言われています。
古来の朝鮮は着物など華やかな衣装を作る技術がなく
素材をそのまま使うことしか出来ませんでした。
しかし日本はそこに美しさを感じ
ありのままの美しさを現すものとして
「無作為の美」と呼んだようです。
また無作為の美の反対は「作為的な美」となりますが
上の例えだと着物が作為的な美に該当します。
無作為の美を伝承した村山明の作品は
シンプルでいながらも強度な作りとなっています。
村山明の作品はほぼ欅のみで作り上げられるため
丈夫で美しさもあり、木目が美しく引き立ちます。
またその特徴は、「際立って美しい」という意味の
「けやけし」という単語からきた「欅」の特性を
よく表しているといえるでしょう。
欅は材木ごとに茶色や橙色、と色に幅があり
また年輪の形も違います。
村山明はそういった木ごとで違う欅の個性の違いを
じっくりと観察し、作品に込めます。
その為に温和な雰囲気が醸し出されるのも
村山明の作品の特徴と言われています。
■刳物(くりもの)
鉈や鉋、鑿などを使って
くり抜いていく技法のことです。
旋盤に回して道具に当てて
形を作っていくこともありますが、
根気と体力を要する作業となっていきます。
■拭漆(ふきうるし)
剃る度に拭き取っていくことで
木目の美しさが際立ちます。
また塗膜が厚くなる分強度も増します。
村山明は平成7年にロンドンの
「ヴィクトリア&アルバート王立博物館」で
ワークショップを開催しました。
また平成28年10月20日から24日まで開催された
「第34回京都新聞チャリティー美術作品展」では
自身の作品である欅拭漆髪飾を寄贈しています。
このようにして、村山明は
欅の持つ美しさを知ってもらったり
道具として役立つと言う欅の利便性を、
国内外に発信しています。
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