お役立ち情報
骨董品
2018/10/25

大野昭和斎【人間国宝/木工芸】

大野昭和斎(おおのしょうわさい)

 

木工芸家の大野昭和斎は

 

1912年に岡山県で生まれました。

 

14歳で西阿知尋常高等小学校を卒業すると同時に

 

指物師であった父に象嵌や木工芸を学び始めます。

 

23歳になると文人であった柚木玉邨から

 

「昭和斎」を授号し、その2年後、

 

中四国九県連合展に「松造小箱」を出品して

 

特別賞を受賞しました。

 

それからは、1963年に日本工芸会中国支部展に

 

出品した「桑盛器」が支部長賞を受賞し

 

1965年には日本伝統工芸展で

 

初入選を果たすなど、数々の展覧会で

 

賞を受賞しています。

 

やがて62歳の時には伝統工芸の保護と

 

後進の育成を目的に「木創会」を創立し

 

1984年、72歳の時に、木工の分野で

 

人間国宝の認定を受けました。

 

 

翌年には人間国宝認定記念展を開催し

 

1987年、勲四等旭日小綬章を受賞しています。

 

 

 

大野昭和斎の作品の特徴と技法

 

もともと大野昭和斎は、木竹工芸の職人だった父に

 

厳しくその技術を学びました。

 

木工芸の分野では父以外には師匠を求め

 

全て独創で木工芸を芸術の域にまで高めています。

 

作品の素材には桑や欅、柿、黄楊木、肥松など

 

多種多様な木材が用いられ

 

箱の四方の直線に線象嵌を用いるなどして

 

指物独特の直線の美しさを表現しました。

 

日本工芸展にはこういった「指物」、

 

「象嵌」などの技法を用いた

 

精巧な作品を出品しています。

 

また、大野昭和斎は木目に金箔を刷り込む

 

独自の技法、「杢目沈金技法」を創案しています。

 

拭き漆を重ねると、金色は一層深く輝き

 

その木目も一層引き立つ高度な技法です。

 

 

 

大野昭和斎の評価される所以

 

大野昭和斎は、指物、象嵌、杢目沈金技法など

 

あらゆる面で秀でていました。

 

その確かな技術を見事に作品の中で表現し

 

調和のとれた秀れた作品を残しています。

 

生活が困窮する時期も乗り越え、数々の賞を受賞し

 

木工芸の第一人者として

 

その地位を揺るぎない物に確立しました。

 

また、「木創会」を創立し

 

後進の育成にも尽力しています。

 

 

 

一覧に戻る

このカテゴリの最近のお役立ち情報

片づけ始める前にご相談ください

賢い遺品整理・蔵整理

眠っている品物に思わぬ価値がある場合があります。

遺品整理業者・リサイクル業者は、骨董美術品類に高額をつけることはできません。

さらに処分費もかかります。無料査定・買取で賢い遺品整理・蔵整理をお勧めいたします。

  • KURAYAにご相談ください

    • どのように物が売れるのか知りたい
    • 骨董品などの遺品整理に困っている

    買取専門店KURAYAは,骨董品,金・プラチナ、ブランド品、ブランド時計、ダイヤモンド、切手、古銭、勲章、日本刀・鎧兜、掛け軸・絵画、版画、おもちゃ・ノベルティ、 高級食器、珊瑚、翡翠・鼈甲・琥珀、カメラ、鉄道模型,、着物・小物、鉄瓶・茶道具 ,墨・書道具など確かな目で高額買取いたします。

    買取専門店くらやは、新しいもの・古いもの、どんなお品も対象に鑑定する買取専門店としてオープンいたしました。貴金属・ブランド品買取をはじめとし、 古物・切手の買取・骨董品の買取に力をいれております。 ご自宅に眠っている貴金属・ブランド品・骨董品などはございませんか?古物・貴金属・ブランド品などを整理したい方、 現金が必要な方、お引越しで荷物を整理したい方、遺品整理、古い蔵を取り壊して中身を処分したい方など、様々なお客様からご利用いただいております。

査定・買取依頼する
簡易WEB査定