お役立ち情報
骨董品
2018/09/27

前大峰【人間国宝/沈金】

前大峰(まえたいほう)

 

前大峰は1890年に11月に生まれました。

 

輪島塗の沈金師、三代橋本佐助から

 

文様を鏨で毛彫りにし、金粉を入れ込む沈金技法を学び

 

23歳の頃に独立を果たします。

 

その後1921年に出来た石川県工芸奨励会の展覧会に

 

出品を続けていき、1929年、39歳の時には

 

4回帝国美術院展覧会において

 

初入選を果たしました。

 

日展でも活躍し、やがて審査員ともなっています。

 

こうした功績と、前大峰の輪島塗で行った

 

斬新な沈金技法が評価され

 

65歳の時に人間国宝に認定されました。

 

そして1977年にこの世を去っています。

 

代表作としては

 

1929年に帝国美術院展覧会で

 

特選を得た『遊鯰の手箱』。

 

1949年に文部大臣賞を受賞した

 

『沈金蘭と猫文小屏風』などがあります。

 

 

 

沈金について

 

宋時代の中国から伝わった技法と言われています。

 

黒漆もしくは彩漆の素地に毛彫を施し

 

文様を付けてから金箔や金粉を入れていきます。

 

また日本では輪島市の他、沖縄本島でも

 

元々使われている技法です。

 

 

 

輪島塗について

 

輪島塗は石川県輪島市でよく使われている

 

漆器を制作する際の技法で

 

下地に粘土粉や生漆を使います。

 

また硬く、沈金の他には金粉や銀粉などを付ける

 

蒔絵なども、装飾時に使われています。

 

輪島市は土地柄湿気が多く、漆を塗り重ねやすい

 

と言った特徴があり、このような事もあってか

 

輪島塗は伝統工芸品のみならず

 

現代アートにまで使われています。

 

 

 

輪島塗に革新を与えた前大峰

 

このような輪島塗ですが、今までの沈金技法では

 

立体感を表現するのが難しく、平面的なため

 

作品としての上質感も見出だせないとまで

 

言われていました。

 

しかし、前大峰は点描を施すことで

 

立体的な表現を実現し

 

さらにノミを用いた作品作りや

 

蒔絵を効果的に使った事で

 

情景がありありと思い浮ぶような

 

作品を作り上げています。

 

そしてその技術や熱意は

 

息子の前史雄にも受け継がれ

 

また違うアプローチで

 

輪島塗の技術を発展させていきます。

 

 

 

一覧に戻る

このカテゴリの最近のお役立ち情報

片づけ始める前にご相談ください

賢い遺品整理・蔵整理

眠っている品物に思わぬ価値がある場合があります。

遺品整理業者・リサイクル業者は、骨董美術品類に高額をつけることはできません。

さらに処分費もかかります。無料査定・買取で賢い遺品整理・蔵整理をお勧めいたします。

  • KURAYAにご相談ください

    • どのように物が売れるのか知りたい
    • 骨董品などの遺品整理に困っている

    買取専門店KURAYAは,骨董品,金・プラチナ、ブランド品、ブランド時計、ダイヤモンド、切手、古銭、勲章、日本刀・鎧兜、掛け軸・絵画、版画、おもちゃ・ノベルティ、 高級食器、珊瑚、翡翠・鼈甲・琥珀、カメラ、鉄道模型,、着物・小物、鉄瓶・茶道具 ,墨・書道具など確かな目で高額買取いたします。

    買取専門店くらやは、新しいもの・古いもの、どんなお品も対象に鑑定する買取専門店としてオープンいたしました。貴金属・ブランド品買取をはじめとし、 古物・切手の買取・骨董品の買取に力をいれております。 ご自宅に眠っている貴金属・ブランド品・骨董品などはございませんか?古物・貴金属・ブランド品などを整理したい方、 現金が必要な方、お引越しで荷物を整理したい方、遺品整理、古い蔵を取り壊して中身を処分したい方など、様々なお客様からご利用いただいております。

査定・買取依頼する
簡易WEB査定