
もくじ
近年、世界的な金相場の高騰が続き、それに伴って 貴金属だけでなく宝石のご相談も増加 しています。
愛媛県松山市、イオンスタイル松山の3階にある 買取専門店 くらや 松山店 でも、指輪・ネックレス・ブローチなど、年代を問わず宝石ジュエリーのお持ち込みが非常に多くなりました。
宝石といえば
ダイヤモンド・ルビー・サファイア・エメラルド
の“4大宝石”がよく知られていますが、その中でも今回は 「ルビー」 にスポットを当ててみたいと思います。
古くから“宝石の女王”とも呼ばれてきたルビーは、情熱・愛・守護を象徴し、日本でも根強い人気を誇る宝石です。近年は天然石の価値が再評価され、中古市場でも注目度が高まっています。
本記事では、そんなルビーの
歴史・魅力・価値の決まり方・査定ポイント・豆知識
を、専門店として分かりやすく、そして読み応えのある内容で解説いたします。
宝石の知識がない方でも楽しめるように構成しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
ルビー(Ruby)は、コランダムという鉱物の一種で、赤色のコランダムだけがルビーと呼ばれ、それ以外の青・黄・ピンク・透明はサファイアの分類となります。
赤色の正体は、コランダムに含まれる**クロム(Cr)**が光を吸収・発色することで生まれる“ルビーレッド”。クロムの量が多すぎると濃く黒ずみ、逆に少ないとピンクに近くなる…という奥深さがあります。
古代インドではルビーは“宝石の王”と呼ばれ、戦士はお守りとして身につけたと伝えられます。ヨーロッパでは「情熱」と「永遠の愛」を象徴し、王族の王冠や十字架、儀式用の装飾品に重宝されました。
ルビーは7月の誕生石として非常に人気が高く、プレゼントとしての需要も安定しています。
ジュエリーとして中古市場でも高評価されやすい宝石です。
ルビーはダイヤモンドの4Cのように正式な評価基準が存在するわけではありませんが、宝石業界では以下の4点が価値を決める大きな要素となります。
ルビー最大の評価基準は「色」です。
特に有名なのが 「ピジョンブラッド(Pigeon’s Blood)」 と呼ばれる、深く鮮やかな“鳩の血”のような赤。
・赤の中にわずかに青みを含む
・鮮烈でありながら濁りがない
・透明感と力強さを両立
これらを満たすルビーは希少性が高く、世界のオークションでも高額落札が相次いでいます。
ルビーは自然の結晶時に“インクルージョン(内包物)”を含むのが一般的で、むしろ完全な透明は逆に不自然といえるほど。
ただし、インクルージョンが多すぎると輝きが損なわれ、評価が下がります。
ルビー特有の“シルクインクルージョン”は光を美しく拡散し、色を濃く見せる効果もあるため、必ずしもマイナスではありません。
ルビーは硬い鉱物ですが、劈開(割れやすい方向)がないため、思い切ったカットが可能です。
しかし、ルビーは色の出方が方向によって異なるため、高品質なルビーは宝石職人が慎重に角度を定めてカットします。
特に人気なのは
・オーバル
・クッション
・ペアシェイプ
・エメラルドカット
など。
1カラットを超えるルビーは希少度が跳ね上がり、特に2カラット以上の高品質ルビーは“投資対象”としても注目されています。
ルビーは世界各地で採れますが、産地によって特徴が大きく異なります。
世界最高峰とされる産地。特にモゴック渓谷のルビーは濃く深い赤色が特徴。
ピジョンブラッドの多くがここから産出されます。
黒みを帯びた“タイレッド”の独特の色味。熱処理を行った宝石も多く市場に出回っています。
近年豊富に採掘され注目されている産地。
品質の良い大ぶりのルビーも多く、世界市場で存在感が急上昇しています。
明るくピンク寄りのルビーが多く、柔らかい色味が特徴。
産地による違いを正しく見極めることで、査定額に大きな差が出る場合があります。
現代のルビー市場では、見た目を美しくするための“処理”が一般的です。これは決して悪いことではなく、むしろ宝石として一般的に広く受け入れられているものです。
しかし、処理の内容によって価値が大きく変わるため、査定では非常に重要になります。
最も一般的で、透明度や色を改善するために加熱します。
宝石業界では通常の工程として扱われ、多くのルビーがこの処理を受けています。
近年、希少性が高く評価上昇。
「加熱していない=価値が高い」と思われがちですが、無処理でも色が薄い場合は評価は低くなるため、あくまで“色と品質”が基準です。
亀裂や欠けをガラスで補う処理。
市場では安価に流通することが多く、高額査定にはなりにくい宝石です。
2015年、世界最大規模のオークションであるサザビーズにて、25.59ctのビルマ産ルビーが約113億円で落札。
“ルビー史上最高額”として世界を驚かせました。
紫外線下で、ルビーは赤く強い蛍光を発します。
これはクロムの含有に由来し、高品質ルビーほど蛍光が強い傾向があります。
1970〜1980年代、華やかな赤色は女性の憧れであり、特に婚約記念の贈り物として大人気でした。
その世代の方が手放すタイミングに入り、現在の中古市場が活発化しています。
当店が査定時にチェックしている大まかなポイントは以下のとおりです。
1.色と透明度(最重要)
2.処理の有無(鑑別書の有無)
3.カラット数とサイズ
4.ジュエリーとしてのデザイン性
5.ブランド価値(TASAKI、ミキモト、ヴァンドームなど)
6.状態(欠け・摩耗・枠の歪み)
また、ルビー単体(ルース)での買取も行っているため、指輪から外れた石でも問題ありません。
先日、イオンスタイル松山の店頭にて、とても印象的な 大粒ルビーリング をお持ち込みいただきました。
写真でも分かる通り、5ctクラスと思われる堂々とした存在感。深い赤の中にわずかな透明感があり、光の角度によって色の表情が変わる、美しい一石でした。
お持ちくださったのは松山市内にお住まいのご婦人。
「母が大切にしていた指輪で、私には大きすぎて…しまったままになっていたんです」
と少し戸惑いながらご来店されました。
リングを拝見すると、ルビーには使用感こそあるものの欠けや大きな傷はなく、色の深さ・透明度ともに十分な品質。脇石のバゲットカットダイヤも良いアクセントになっており、全体として品格のあるジュエリーでした。
査定では、
・ルビーの色味と光の入り方
・インクルージョンの特徴
・サイズやバランス
・枠の素材とダイヤの品質
など、宝石専門の観点から丁寧にポイントを確認し、現在の市場動向を踏まえて査定額をご提示しました。
お客様は査定額に驚かれながらも、
「こんなにしっかり見てもらえるとは思いませんでした。母も喜んでくれると思います」
と大変喜ばれ、気持ちよくお売りいただくこととなりました。
そして査定が終わったタイミングで、お客様がふと思い出したように
「実は家に、祖父が集めていた掛軸や置物もあるんですけど…こういうのも見てもらえるんですか?」
とご相談をいただきました。
もちろん、くらや松山店では美術品・骨董品の出張買取にも対応しています。
その場で簡単に内容を伺ったところ、
・古い花瓶
・箱に入った掛軸
・木彫りの置物
など、ご自宅に眠っている品がいくつもあるとのこと。
宝石の査定を丁寧に行ったことに信頼を感じてくださり、
「ぜひ自宅に来て見てほしい」
と、後日出張買取のご依頼をいただきました。
実はこのように、宝石の査定から骨董品や美術品のご相談へとつながるケースはとても多いのです。
お客様のご自宅には、本人も価値を知らないまま眠っている品が見つかることも珍しくありません。
くらや松山店では、宝石だけでなく、
茶道具・掛軸・焼物・金工作品・古銭・象牙・現代アートなど、幅広い分野の査定が可能です。
「まずは宝石だけでも…」という方も、どうぞお気軽にお声かけください。
世界的に宝石の需要が高まり、天然ルビーの価格は上昇傾向が続いています。
特に、
・ピジョンブラッド
・2ct以上の高品質
・無処理
・ビルマ産
これらの条件が揃うと、査定額が大きく跳ね上がる傾向があります。
また、日本国内では“終活・生前整理”の需要が増え、宝石市場が活性化していることが追い風になっています。
処理の有無や産地推定が大きな価値判断になるため、鑑別書の有無で査定額が変わることがあります。
宝石は繊細です。無理に磨くと傷の原因になるため、そのままお持ちください。
リング・ネックレス・イヤリングなど、仕分けもこちらで行いますので、箱に入ったままで大丈夫です。
ルビーは、ただの赤い宝石ではありません。
身につけていた方の人生や想いが宿る、大変特別な宝石です。
当店では、宝石一つひとつの背景を大切にしながら、「正しい情報」「丁寧な査定」「安心して相談できる店」を心がけております。
ルビーのジュエリー、指輪、ネックレス、ルース石など、どんな状態でもお気軽にご相談ください。
松山市・伊予市・東温市・今治市など、出張買取も対応しております。
宝石の本当の価値を、ぜひ一緒に見つけてみませんか。
【店舗情報】
買取専門店 くらや 松山店
所在地:愛媛県松山市天山1丁目13-5 イオンスタイル松山3階
営業時間:10:00~19:00(年中無休)
お問い合わせ:089-950-4334
駐車場 : あり/無料 1,140台
出張査定・相談無料|予約不要|初めての方も安心