
もくじ
骨董品の出張買取では、思いがけない「出会い」があります。
茶道具や掛軸、陶磁器などを拝見する中で、ふと棚の奥や桐箱の引き出しから、小さな箱からが顔をのぞかせることがあります。
開けてみると──中には長い年月を経て眠っていたロレックスの腕時計。
この瞬間こそ、私たち査定士が何度立ち会っても胸が高鳴るひとときです。
松山市内でのある出張買取では、「父が使っていた骨董品を整理したい」というご依頼をいただき、茶碗や香炉を拝見していました。
その中に古い箱があり、布に包まれていたのが一本のロレックス・デイトジャスト。
ご家族の方は「動かないから価値はないと思っていた」とおっしゃっていましたが、実際に拝見すると、文字盤やケースの状態は非常に良く、メンテナンス次第でまだ十分に蘇る状態でした。
ロレックスは、単なる高級時計ではなく、**“時間を超えて受け継がれる工芸品”**のような存在です。
その精巧な機械構造と、どの時代にも通じるデザインの美しさは、骨董品の持つ「時代を超える価値」と深く通じています。
骨董の中に眠るロレックスは、しばしば家族の歴史を物語ります。
昭和の時代に海外赴任で購入したもの、記念として贈られたもの、あるいは「いつか修理しよう」と思いながら大切に仕舞われたもの。
出張買取では、そうした“想いのこもった一本”に再び光を当てるお手伝いをしています。
また、骨董品の整理の際には、「時計や貴金属も一緒に見てもらえるのですか?」というご相談も多くいただきます。
当店では骨董・美術品のほか、高級時計・貴金属・金貨・ブランド品まで一括査定が可能です。
「これは骨董とは関係ないから…」と仕分けてしまう前に、ぜひ一緒にお見せください。
長く眠っていた品の中に、思いがけない価値が隠れているかもしれません。
時を刻むロレックスと、時代を語る骨董品。
この二つの世界が交わる場所こそ、出張買取の現場の醍醐味です。
そして、眠っていた価値が再び動き出すその瞬間に立ち会えることこそ、私たち買取専門店 くらや 松山店にとっての何よりの喜びなのです。
ロレックス(ROLEX)という名を聞けば、多くの人が「高級時計」「成功の象徴」という言葉を思い浮かべるでしょう。
しかし、ロレックスがただのステータスブランドにとどまらない理由は、その確かな技術と歴史の重みにあります。
ロレックスの始まりは、1905年。
創業者ハンス・ウィルスドルフがロンドンで時計商を立ち上げ、「精密でありながらエレガントな腕時計を作る」という理念のもと、腕時計文化を築き上げました。
当時は懐中時計が主流で、腕時計は女性の装飾品に過ぎませんでした。
しかしウィルスドルフは、「腕に着ける時計こそ、未来のスタンダードになる」と確信していたのです。
そして1910年、ロレックスは腕時計として世界で初めてクロノメーター認定を取得。続く1926年には、防水ケース「オイスター」を発表し、時計界に革命を起こしました。
その堅牢性と精密さは、過酷な環境でも正確に時を刻むことを可能にし、多くの探検家やダイバー、パイロットたちに愛用されてきました。
代表的なモデルには、次のようなものがあります。
・デイトジャスト:クラシックかつ機能的なデザインで、ロレックスの象徴とも言えるモデル。
・サブマリーナー:防水性能を追求したダイバーズウォッチで、プロフェッショナルにも愛される逸品。
・エクスプローラー:登山家や冒険家のために開発され、人間の挑戦を支えてきたモデル。
・デイデイト:曜日表示を世界で初めて採用したモデルで、世界のリーダーたちに愛された「プレジデントウォッチ」。
これらのモデルに共通しているのは、実用性と美しさの両立です。
ロレックスは単なる贅沢品ではなく、「人生の節目に寄り添う時計」として選ばれることが多く、世代を超えて受け継がれる存在でもあります。
特に日本では、ロレックスはバブル期以降、投資的価値としても注目を集めてきました。
現在も円安や金価格の上昇などの影響を受け、ロレックスの中古市場は活況を呈しています。
とくに人気モデルや限定仕様のものは、新品定価を上回るプレミア価格で取引されることも少なくありません。
骨董品と同じように、ロレックスにも**「時代と共に価値が熟成する」**という特性があります。
その一点一点に込められた技術やデザインの美しさは、まさに現代の工芸品。
そして、その時計を通じて刻まれた持ち主の人生や記憶こそが、何よりも代えがたい価値なのです。
ロレックスと一口に言っても、そのラインナップは非常に幅広く、用途やデザイン、素材によって個性が大きく異なります。
愛媛県松山市やその近郊での出張買取では、**「定番モデル」「記念モデル」「相続・贈答によるお品」**など、さまざまな背景を持つロレックスと出会うことがあります。
ロレックスの魅力は、世代や時代を問わず愛され続けること。
父から子へ、あるいはご夫婦で共有されてきた時計が、今なお現役で時を刻んでいることも少なくありません。
ここでは、実際に買取現場で多く目にする代表的なモデルを紹介します。
まず挙げたいのが「デイトジャスト」。
1945年の登場以来、ロレックスを代表するモデルとして不動の人気を誇ります。
日付表示を自動で切り替える「デイトジャスト機構」は、当時としては画期的な技術でした。
出張買取でお伺いする際にも、このモデルを見かけることは非常に多く、特に10Pダイヤ入りやフルーテッドベゼルの金無垢モデルなどは高額査定につながるケースもあります。
また、ステンレス製のシンプルなモデルでも、製造年代や文字盤のカラーによってコレクター需要が高いものも多く存在します。
「父の退職記念に贈られたもの」「結婚の節目に購入した」など、思い出の詰まったデイトジャストは、お客様にとって特別な存在であることが多いです。
ダイバーズウォッチの代名詞ともいえる「サブマリーナー」。
堅牢な作りと高い防水性能を誇り、ビジネスにもカジュアルにも馴染む万能モデルです。
愛媛県内でも、特に**サブマリーナー デイト(Ref.16610/116610/126610など)**は人気が高く、年式や状態によってはプレミア価格でのお買取りとなることもあります。
出張査定で印象的だったのは、あるお客様のご自宅での出来事。
「息子が使っていた古いダイバーズ時計」として拝見したところ、実は1990年代のサブマリーナーで、すでに生産終了となっているモデルでした。
市場では中古価格が上昇しており、査定結果をお伝えすると、お客様は驚きと同時に嬉しそうに頷かれていました。
サブマリーナーは、“使うために作られた高級時計”。
日常使いの傷や小さな打痕すらも、その時計の歴史を物語る味わいになります。
1953年、エベレスト初登頂の成功を記念して誕生した「エクスプローラー」。
その名の通り、未知への挑戦を支えた冒険者のための時計です。
松山市でもこのモデルをお持ちの方は多く、特にRef.1016や14270といった旧型は人気が高い傾向にあります。
無駄のないデザインと、3・6・9のアラビア数字が特徴的な文字盤は、ロレックスの中でも最もシンプルでありながら力強い存在感を放ちます。
あるご年配のお客様は「若い頃、海外赴任の記念に買った」と語ってくださり、何十年もの時を経て、今なおしっかりと動く姿に胸を打たれました。
まさにロレックスが誇る耐久性と信頼性の証と言えるでしょう。
航空機の発達とともに登場した「GMTマスター」は、パイロットのために開発された多時刻表示機能付きモデルです。
赤青ベゼル(通称ペプシ)や黒赤ベゼル(通称コーク)など、個性的なカラーバリエーションも人気の理由です。
松山では、海外勤務経験のある方や、旅行好きな方がお持ちのケースも多く、特に**GMTマスターⅡ(Ref.16710や116710BLNRなど)**は、今も根強い需要があります。
このモデルの魅力は、何よりも“旅”を感じさせること。
ひとつの時計に、持ち主の人生や移動の軌跡が刻まれているように感じます。
そして、言わずと知れたロレックスの頂点とも言える存在が「デイトナ」。
1963年に登場したこのモデルは、モータースポーツの聖地・デイトナにちなんで名付けられ、高精度なクロノグラフ機能と独自の美しいデザインで、世界中のファンを魅了しています。
出張買取の現場でも、「父が若い頃に頑張って買った一本」「記念に買って眠らせていた一本」として見かけることがあります。
特に、ステンレス製の**コスモグラフ・デイトナ(Ref.116500LN)**は需要が非常に高く、状態や付属品の有無によっては定価を大きく上回る査定になることも珍しくありません。
上記以外にも、ヨットマスター、ミルガウス、シードゥエラー、エアキングなど、実用性に富んだモデルとの出会いも多々あります。
なかには生産数が限られていた希少モデルや、限定カラーの文字盤を持つ個体など、「これは!」という一本に出会えることもしばしばです。
出張買取の現場では、こうしたロレックスたちが、長年の思い出と共に大切に保管されているケースがほとんど。
「動かない」「箱がない」といった状態でも、想像以上の価値があることがあります。
ロレックスの査定において、「年式」や「状態」だけでなく、リファレンス番号・付属品・文字盤の仕様・メンテナンス履歴など、細部まで確認することが重要です。
骨董品同様、わずかな差異が価値を大きく左右することもあります。
ここでは、実際の査定時に重視する代表的な要素を紹介します。
まず最初に確認するのが「リファレンス番号」と「シリアル番号」です。
リファレンス番号はモデルを特定するための番号で、裏側のラグ部分などに刻印されています。
たとえば、サブマリーナーなら「16610」「116610」「126610」など、数字の違いで世代や仕様が分かります。
一方、シリアル番号は製造年を知るための鍵。
ロレックスは年代によって番号体系が異なり、同じモデルでも年式が古いほど希少価値が上がる場合があります。
特にヴィンテージモデルは、シリアルによって“いわゆる当たり年”と呼ばれる人気の製造時期が存在します。
次に重視されるのが時計のコンディションです。
・ケースやベゼルの傷の有無
・風防(ガラス)の欠けや曇り
・リューズやブレスレットの緩み
・内部ムーブメントの動作精度
これらは総合的に判断されます。
特にロレックスはステンレスの質が非常に高く、磨けば美しさが蘇る素材。
しかし、過度な研磨によるケース痩せや文字盤交換が行われていると、「オリジナル性を損ねている」と見なされ、査定額が下がることもあります。
一方で、長年使用された傷や使用感が自然なものであれば、“使い込まれた味”としてプラス評価につながるケースもあります。
それは骨董品でいう「経年の美」と同じ考え方です。
ロレックスにおいて、付属品の有無は非常に重要です。
特に「ギャランティカード(保証書)」がある場合は、真贋確認にも役立ち、査定額に大きく影響します。
また、箱・余りコマ・タグ・取扱説明書・修理明細書など、
購入当時の状態に近いほど市場での評価が高くなります。
とくに現行モデルでは、保証書の個人情報欄の状態も確認対象です。
書き込みや消印の有無など、細部の状態が査定に影響することもあります。
ただし──
「保証書や箱がない」「ベルトが壊れている」「コマだけ残っている」といった状態でも、査定・買取は十分に可能です。
ロレックスは部品一つにも価値があるブランドのため、ベゼル・文字盤・バックル・コマなど、パーツのみでもお値段がつくケースがあります。
実際に、当店ではコマだけお持ち込みいただいたお客様の買取実績もございます。
「動かない」「付属品がない」「一部欠品している」からといって諦めてしまう前に、ぜひ一度ご相談ください。思わぬ価値が見つかることがあります。
ロレックスの文字盤(ダイヤル)は、査定時に最も注意して確認する部分の一つです。
オリジナルのままか、リダン(再塗装)されていないか──これが価値を大きく分けます。
たとえば、ヴィンテージモデルでは「トロピカルダイヤル(経年変化で茶色味を帯びた文字盤)」や
「ミラー文字盤」「スイス表記(SWISS-T<25)」など、当時特有の仕様が人気を集めています。
それらは“欠点”ではなく、むしろ経年が生み出した個体差としての魅力と捉えられます。
このあたりの判断は骨董品の査定にも似ており、“作為的な補修か、それとも自然な経年変化か”を見極める目が必要です。
機械式時計であるロレックスは、定期的なメンテナンスが不可欠です。
オーバーホール歴があるか、正確に動作するか、ゼンマイの巻き上げや針の動きに違和感がないかを確認します。
特に、メーカーまたは正規修理店でのメンテナンス記録が残っていると安心材料になり、査定額が上がる傾向にあります。
反対に、動作不良や水入りなどがある場合は減額となりますが、それでも部品取り用や修理目的で需要があるため、**“不動でも査定可能”**です。
ロレックスは為替や金相場、海外市場の動向に影響を受けやすいアイテムです。
円安が進むと日本国内の在庫が海外へ流れるため、国内の買取価格が上がる傾向があります。
特に2020年代以降は、世界的な需要拡大と生産制限の影響で、相場が高止まりしている状況です。
つまり、「もう使っていないけど今はまだ手放したくない」という方も、査定を受けるだけで現状の価値を把握することができます。
実際、出張買取の現場でも「今が一番高いタイミングだったんですね」と驚かれるお客様も少なくありません。
最後に欠かせないのが、査定士の知識と経験です。
ロレックスのような高級時計は、同じモデル名でも時期・仕様・状態によって価格が大きく異なります。
例えば「同じサブマリーナーでも、ベゼルの色味や夜光塗料の種類が違うだけで数十万円の差が出る」こともあります。
そのため、私たち査定士は現物を拝見しながら、“市場での実勢価格”“コンディションの希少性”“次の持ち主への価値”を総合的に判断します。
この見極めこそが、査定士としての醍醐味であり責任でもあります。
先日、松山市内の一軒家へ出張買取に伺ったときのことです。
ご依頼は「古い茶道具や掛軸を見てほしい」という内容でした。
ご家族の方が整理を進められるなかで、「時計や貴金属も少しあるが、もう動かないかもしれない」とお話しくださいました。
査定を始めてしばらくすると、桐箱や茶碗の間に、小さな緑の箱が目に入りました。
開けてみると、そこには金色の輝きを放つ一本のロレックス──
オイスター・パーペチュアル デイトジャスト(10Pダイヤ・コンビモデル)が静かに収められていたのです。
長年使われていなかったようで、ブレスレットの小傷や経年のくすみが見られましたが、金無垢ベゼルと10ポイントダイヤのインデックスは、いまなお上品な輝きを放っていました。
時計を静かに巻き上げてみると、ゆっくりと秒針が動き出します。
「まだ動くんですね」と、ご家族の方が少し驚いたように微笑まれたのが印象的でした。
このモデルは、ロレックスの中でも最も定番でありながら、その完成されたデザインと高い精度から、世代を超えて愛され続ける存在です。
特にこのお品のようなステンレス×K18イエローゴールドのコンビモデルは、日本でも根強い人気があり、年式が古くても安定した需要があります。
10Pダイヤ仕様はラグジュアリー感が強く、国内外問わず中古市場で高い評価を受けているモデルのひとつです。
当店ではこうしたコンビモデルも、動作の有無や多少の傷に関わらず丁寧に査定いたします。
特にオリジナルの文字盤やブレスが残っている個体は、状態を問わず価値を認められるケースが多いのです。
査定を終え、状態や年式、現在の相場をご説明すると、「こんなに価値があるとは思わなかった」と、驚きと同時に少し誇らしげな表情を浮かべてくださいました。
「父が大事にしていたものなので、捨てるのは忍びなかったんです。また誰かの手に渡るなら、それも嬉しいことですね。」
そうおっしゃって、しっかりと頷かれたあと、丁寧に時計を箱に戻されるその姿が、とても印象的でした。
骨董品の出張買取では、茶道具や掛軸、美術品と一緒に、こうしたロレックスや金貨、アクセサリーが見つかることが少なくありません。
それぞれの品物には、持ち主の人生や家族の記憶が重なっています。
私たちはそれを一つひとつ大切に受け止めながら、“価値”だけでなく“想い”を引き継ぐお手伝いをしています。
このデイトジャストもまた、新たな持ち主のもとで再び時を刻み始めることでしょう。
それはまるで、止まっていた時間が再び動き出すような、そんな瞬間に立ち会えるのが、出張買取の醍醐味でもあります。
骨董品の査定に伺った先で、ふと姿を現すロレックス。
それはまるで、時間の流れの中に埋もれていた“記憶の断片”が、再び光を取り戻す瞬間です。
ロレックスは単なる高級時計ではありません。
100年以上にわたり培われた技術、信頼、そして使う人の人生を刻む物語が、一本一本に宿っています。
金無垢の輝きや秒針の動き、その小さな美しさの中には、かつての持ち主の努力や想い出が静かに息づいているのです。
出張買取の現場では、そうした“物と人の物語”に日々出会います。
茶道具の箱の奥から見つかる時計、古い桐箪笥に眠っていた記念金貨、誰にも見せることのなかった絵画──。
それぞれの品には、誰かの人生の一部が込められています。
私たち買取専門店 くらや 松山店は、単に「売る」「買う」だけでなく、お客様の想いを受け取り、次の世代へとつなぐ架け橋でありたいと考えています。
ロレックスのように、時を超えて価値を保ち続ける品々には、金額だけでは測れない“心の価値”があるからです。
「これ、もう使わないけれど捨てるのはもったいない」
「価値があるかわからないけれど、見てもらいたい」
そんなお気持ちがある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
出張費・査定料はすべて無料。
愛媛県松山市を中心に、伊予市・東温市・今治市・新居浜市など、
県内全域で丁寧な査定を行っております。
時計・骨董品・美術品・貴金属──どんなお品物でも、一点ずつ心を込めて拝見いたします。
ロレックスが再び時を刻み始めるように、お客様の大切な思い出が、新しい持ち主のもとで息づく。
その瞬間に立ち会えることこそが、私たちにとって最大の喜びです。
【店舗情報】
買取専門店 くらや 松山店
所在地:愛媛県松山市天山1丁目13-5 イオンスタイル松山3階
営業時間:10:00~19:00(年中無休)
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