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ご閲覧いただきありがとうございます。「買取専門店 くらや 札幌西店」の店長兼の筆者です。今回のブログでは「お客様視点」における遺品整理にまつわるお悩み事・お困り事を解消、あるいはお役立ちになればと思っている次第です。【遺品整理】という言葉は遺族が行う行為、つまり自分ではない誰かが整理処分を行う事を指す訳ですが、もっと【当人とその家族】が積極性を持って進める事ができないものかとふと考える瞬間があります。いやいや、それこそが【生前整理】であり、【終活】ではないか?積極性を持って遺品整理と言うのであれば、生前贈与・形見分けだって該当するのでは?すべて全くもってその通りです。ただ、個人的に思うのは、仮に先に挙げた行為を全て行ったとして、それは本当に家族が困らない「遺品整理」を実現しているか?という視点が重要ではないかという事です。当然の事ではありますが自分ではこれで良い・これが良いと考えていても、遺族も同様であるかは死後確認する事はできませんし、逆もまた然り。「人の死」「家族の死」というものは誰もが訪れて欲しくないと願うが故に、本音で語り合うという事は難しいものです。理路整然を目指そう、そうあるべきという事ではなく、「自分はこう考えているけど、どう思う?」「こういう風に出来ればと思っているけど、何か希望はある?」こういった少しだけ踏み込んだ【攻め】の遺品整理、相互理解・共感を抱ける身辺整理を実現できればより良いエンディングを迎える事ができるのはないかと考えています。
当店「買取専門店 くらや 札幌西店」は遺品整理に関わるご不用品の買取が本業のお店ですので、買取品以外の貴重品整理・捜索をメインのご依頼としてお引き受けする事は少ないのですが、お客様がお困りの際や併せてのご依頼の場合は対応する事があります。実印・通帳・現金・土地の権利書・金庫の鍵・身分証明書など貴重品と名の付く物は様々ですが、【その場所】に間違いなく存在するといった場合はこちらで発見する事は大方可能です。しかしながら、1番やっかいなのが【あるかもしれないし、無いかもしれない】というケースです。例え発見できずとも問題がないのであれば良いのですが、ご依頼いただく貴重品のほとんどが無いと相続に支障を及ぼす物がほとんどです。こういった事例は実は遺品整理の現場で頻繁に発生する事で、可能であれば貴重品類の保管場所、種類・品数などは口頭だけではなく、目視による確認が推奨されます。
必要な物と不必要な物の選別・事前処分に関わる内容ですが、意外と多いのが【しっかりと生前整理していたのにも関わらず捨ててしまった】というケースです。これは当店が得意とする骨董品・古く価値ある物の買取に関わる部分のお話で、貴重品や明らかに価値のある物は例え整理整頓されておらずとも捨ててしまうという事は少ないと思います。しかしながら、一見では価値が分かりかねる物はこういった「遺族が価値に気づかず捨ててしまう」というケースを招くのです。生前、趣味や収集癖の把握などが出来ている場合は未然に防ぐ事ができますが、齢を重ねていく事で新たに芽生えた愛好に関しては遺族も知らなかったという事もあります。実際にあったケースでは絵を描く事が趣味の故人が残した数枚の絵画の中に、自分で書いた絵と日本で有数な作家の絵画が紛れて保管されており、全て廃棄してしまったというものです。遺族の方も「全て自分で書いた絵だろうと思い込んでいて、後から事実を知って後悔している」とお話されていました。このエピソードが聞いた時にそれも仕方ないかなと個人的に感じました、何故なら故人が絵を嗜み始めたのが施設に入ってからのお話で、良好な関係を築けていたとしてもこればっかりは起こりうる事と感じたからです。未然に防ぐには日頃から小さな変化に気づく事やちょっとした共有に努める事が最善策ではあると思います。
非常にデリケートな問題、それが「公平」です。誰にとって公平なのか、皆が公平だと思えるか、遺品整理や相続だけに関わらず、我々人類の永遠のテーマかもしれません。遺品整理や形見分けに関して申し上げるなら、高価な物の場合は税にも関わる問題ですのできちんと話し合いの場を設けて考える必要があると個人的には考えています。形見分けの問題を解決する為に物は何も残さずに全てご自身で売却され現金とした方もいらっしゃいますし、遺品・形見になり得る物1つ1つに宛先と手紙を添えたという事例も当店ではお手伝いさせていただいた事があります。目録と記載すると少し仰々しいですが、事前に当店にお品物をお持ちになってそれぞれの評価・値付けを行い、トラブルを招きそうな物だけを処分売却されるというお客様も時々でいらっしゃいます。究極の公平とはトラブルを未然に防ぐ事なのかもしれませんね。
今回は遺品整理における【買取側】の視点ではなく、ご当人・その家族の方にとっての【遺品整理】における様々なお悩み・起こりうるトラブル、そのトラブルシューティングに関してブログを書き進めて参りました。当店が手掛ける遺品整理では直後・3年経過後・少しずつ進めていて現在に至る、といった様々な瞬間でお客様にご利用いただいております。1つとして同じようなシチュエーションなく、孤独死の現場、時間がなく急ぎの現場、お一人で対応しなくてはならずままならない現場、本当に多岐に渡ります。「買取専門店 くらや 札幌西店」がお役に立てる事としては、【価値ある物を見逃さずに適正に買取する】【買取できない物の処分費用を見積もりする事】【最終的に処分業者さんを紹介する】が挙げられ、遺品整理の最初から最後まで場面を選ばずにご利用いただけます。店頭査定・出張査定共に対応しておりますので、お客様にとって最適と思われる瞬間に上手に使っていただければ幸いです。札幌市内からのご利用・ご用命が多いですが、札幌市だけに留まらず北海道内全域に出張対応も可能です。遺品整理に関わる事でお困りごとがあれば気軽に当店までお電話ください。