
もくじ
こんにちは。愛媛県松山市で書道具や骨董品の買取りを行っている、買取専門店「くらや松山店」です。
書道具の処分にお困りではございませんか?
一見価値が分かりづらく、処分されてしまうことも多い書道具ですが使用済みの道具でも歴史的に価値があるものもあるため、処分してしまう前にぜひ「くらや松山店」にご相談ください。経験豊富なスタッフが丁寧に査定し、適正価格で買取させていただきます。
── さて本日は、書道具の一つでもある硯屏(けんびょう)にピックアップしたいと思います。
硯屏は、硯の後ろに立てて風を防ぎ、墨の飛び散りを防ぐために使用される書道具です。しかし、それだけではなく、美しい彫刻や詩文が刻まれた硯屏は、美術品や骨董品としても価値が高く、買取市場でも注目されています。
硯屏の歴史や種類、そして高価買取につながるポイントについて、お話させていただきます。
硯屏の歴史は中国にさかのぼります。中国の書道文化は古代より発展し、書を嗜むための文房四宝(筆・墨・硯・紙)が重視されてきました。その中で、硯屏は特に文人や学者に愛された道具の一つでした。
硯屏が登場したのは唐代(618年~907年)頃とされ、当初は主に硯に飛び散る墨の飛沫を防ぐために使われていました。しかし、次第にその用途は広がり、装飾的な役割も果たすようになります。宋代(960年~1279年)になると、より洗練されたデザインが施され、詩や書が刻まれることも増えました。明・清時代(1368年~1912年)にかけては、美術品としての価値も高まり、皇帝や貴族の間で精巧な彫刻が施された硯屏が珍重され、象牙や玉石などの高級素材も用いられるようになりました。
日本には奈良時代(710年~794年)から平安時代(794年~1185年)にかけて、中国の文房四宝とともに硯屏の文化も伝わりました。しかし、日本では硯屏の使用は中国ほど一般的ではなく、主に宮廷貴族や高僧が愛用するものでした。
鎌倉時代(1185年~1333年)や室町時代(1336年~1573年)には、禅宗の影響で書道文化が広がり、それに伴い硯屏も用いられるようになります。ただし、日本の書道文化では、硯屏の実用性よりも装飾性や象徴性が重視され、工芸品としての価値が高められました。
江戸時代(1603年~1868年)には、武士や学者が硯屏を嗜むようになり、蒔絵(まきえ)や螺鈿(らでん)細工が施された日本独自の美しい硯屏が作られるようになりました。
・木製硯屏(黒檀・紫檀など):美しい木目と彫刻が魅力。
・石製硯屏(端渓石・歙州石など):石の質感を生かした高級品。
・金属製硯屏(青銅・真鍮など):耐久性があり、精巧な細工が施されることが多い。
・漆塗り・蒔絵硯屏:日本特有の工芸品として高く評価される。
①銘のある作品
有名な工房や職人の作品は、付加価値がつきやすい。
②素材が希少なもの
黒檀や紫檀、高級石材を使用した硯屏は高価買取の対象になりやすい。
③状態が良いもの
欠けや傷が少なく、保存状態が良いものは査定額があがりやすい。
④蒔絵や彫刻が精緻なもの
装飾性の高い作品ほど、美術的価値が認められる。
今回、松山市で書道具の出張買取をご依頼いただいたお客様とのエピソードをご紹介いたします。
【祖父が遺した硯屏を手放す決意(愛媛県今治市60代・女性)】
今治市にお住いのK様から、「祖父が大切にしていた硯屏や硯があるのですが、価値がわからず、どうしたらいいか整理に悩んでいる」とご相談いただきました。お話を伺うと、K様の祖父は、書道をが趣味で、特に道具にはこだわりがあったそうです。
お宅へ伺い実際に拝見すると、繊細な彫刻が施された硯屏と、美しい端渓硯がありました。保存状態も良く、どちらも長年大切に扱われてきたことが伝わる素敵なお品でした。K様は「祖父が生前とても大事にしていたものなので、手放すのには迷いましたが、使うこともなく眠らせておくのはもったいないと思って…」と、複雑な思いを抱えていらっしゃいました。
査定では、硯屏の彫刻技術や銘の価値、硯の産地や材質についてをご説明しました。
特に硯屏は、職人による貴重なものである可能性が高く専門的な視点から査定額をご提示させていただきました。K様は「そんなに価値があるとは思いませんでした。祖父が大切にしていた理由がわかりました」と驚かれた様子でした。
最終的に、硯屏と硯の買取を決断され、「祖父の思い出の品が、また誰かに大切にされるなら嬉しいです」と安心されたようで、私たちも、こうした大切な品々を次の持ち主へつなぐお手伝いができ、大変嬉しく思います。
書道具の整理でお悩みの方は、ぜひ一度「くらや松山店」にご相談ください。
そして、お客様からもご好評いただいている出張買取ですが、有難いことに最近では、松山市をはじめ今治市・新居浜市・西条市・宇和島市など、愛媛県内の様々な地域からのご依頼が増えております。
「こんなものも買取ってもらえる?」というご相談も大歓迎です!
査定料・ご相談・出張費はすべて無料です。
まずはお気軽にお問い合わせください。
今回は書道具の中の「硯屏」をピックアップしてお話をさせていただきましたが、硯屏は、書道具としての実用だけではなく、美術品や骨董品としての価値も高く、買取市場でも注目されています。特に、希少な素材や精巧な装飾が施されたものは高価買取が期待できます。
その他 、硯、筆、墨、紙などの書道具も喜んで買取させていただきます。
「価値があるかわからないけど査定してほしい…」
書道具、その他骨董品の売却を検討されている方は、ぜひ 買取専門店「くらや 松山店」へご相談ください。
皆様のご来店・お電話を心よりお待ちしております。