
先日、札幌市中央区の当店の近所にお住まいのお客様がご来店してくださいました。当店のことは家のすぐ近くということで知ってくださっておりました。ただ今まで何かを売却したことは一度もなく来店するのに少し戸惑っていたとのことでした。ですが腕時計の買い替えを検討しており、現在持っているロレックスの査定額が気になり意を決してご来店してくれました。
先に申し上げると、お客様の思っていた金額よりも高く、査定だけにしようと思っていたがその場で売却を決めていただけました。
お持ちいただいたのは【ロレックスデイトジャスト】です。10年以上前に正規店で購入し、今まで使用していてとても愛着があるという時計でした。
オーバーホールもしっかりとされており綺麗で傷もなく、箱、ギャランティカード、コマなども全てが状態良く保管されておりました。
出来うる限り金額を頑張らせていただきご納得の上買取りをさせていただきました。
お客様が喜んでいただけたのは私にとっても嬉しいことです。
前置きが長くなってしまいましたが、この買取りさせていただいた【ロレックス】についてのお話です。
ロレックス(Rolex)は時計にあまり関心がない方でも聞いたことがあると思います。とあるニュースで見たのですが時計ブランドの認知度調査を行った結果、ロレックスは堂々1位の認知度82%とのことでした。今は芸能人の方もロレックスを購入したなど番組やSNSで話していますので、そこから発信される情報も認知度に関わっているのかもしれませんね。
1905年、ハンス・ウイルスドルフがロンドンに時計専門商社を創立しました。このときまだ24歳です。当時はまだ腕時計の性能があまりいいものがなかった時代で、エレガントさがあるだけのものではなく、性能のいい信頼性の高い腕時計の構想をしていました。
そしてスイスのビエンヌにある時計メーカーの高性度の小型ムーブメントを自社の腕時計に搭載しました。
1908年、ようやくRolexの名前が決まります。決まるまで様々な候補がありましたがハンスの納得できる名前でなく中々決まりませんでした。ですが乗合馬車の2階席に座り、ロンドンの歴史ある通りチープサイドを走行しているとき【Rolex】という名前が閃いたそうです。
1910年、ロレックスはムーブメントの品質向上に努め、ビエンヌにあるスイスクロノメーター歩度公認検定局から腕時計として初めてクロノメーターの公式証明書を獲得しました。
この認定を受けるためには、15日間にわたって複数の位置と複数の温度下での精度検査や日差が-4~+6秒以内などISO3159に定義する7項目を満たさないといけないためとても信頼性の高い検定となっております。
1914年、航海用のクロノメーターのみに与えられる、イギリスのキュー天文台からA級証明書が与えられました。
1919年、会社をジュネーブに移し、翌年に〈モントル・ロレックスS.A.〉として登録されました。
これよりロレックスは品質や防水など機能や実用性を高めていきます。
1945年、文字盤の小窓に日付を表示する〈デイトジャスト〉が誕生しました。デイトジャストはロレックスの人気モデルになっていきます。
1953年、発売当初水深100m(330フィート)防水のダイバーウォッチ〈サブマリーナー〉が登場。
1955年、パイロットのために作られた〈GMTマスター〉が複数の航空会社の公式時計として採用されました。2色に色分けされたベゼルは昼夜を区別できるように設計されています。
1963年、クロノグラフムーブメント搭載のコスモグラフデイトナはデザイン性、精度、耐久性など際立っており、後に〈デイトナ〉の名称でロレックスを代表するモデルとなります。
その後も〈シードゥエラー〉〈ヨットマスター〉〈ディープシー〉〈スカイドゥエラー〉など様々なモデルが登場。ムーブメントにもロレックス独自の技術が施され更に耐久性などアップし常に進化を続けながら今日まで至っております。
〈コスモグラフデイトナ〉
クロノグラフは唯一デイトナのみに搭載されています。コスモグラフは宇宙飛行士向けに開発されたのちレーサー向けに転向したモデルでした。クロノグラフ(ストップウォッチ機能)だけではなく400kmまでの平均速度を正確に測定することが出来るタキメーターベゼル、耐久性や防水性、時計精度、全てが高水準のロレックスを代表するモデルがデイトナです。
〈デイトジャスト〉
デイトジャスト機構、オイスターケース、パーペチュアル機構のロレックス3大発明を全て搭載したモデルです。デイトジャストはサイズやダイヤルなど様々なバリエーションがあり幅広い層に人気があります。3大発明については後ほど記載させていただきます。
〈サブマリーナー〉
ロレックス初のダイバーズウォッチ。回転ベゼルは時間測定に使うことが出来ます。発売当初は水深100mの防水性でしたが、1989年には水深300mまでの防水性能へと進化を遂げました。デザインはシンプルながらベゼルの色により様々シチュエーションに合い、ビジネスシーンでも使用できることから人気ランキングでは常に上位です。
〈GMTマスター〉
1950年にパン・アメリカン航空からの要望を受け開発したパイロットのためのモデルです。GMT機能を搭載しており、時差の異なる2都市の時間を同時に表示が出来ます。鮮やかな2色のカラーベゼルが個性的でとても人気があります。
〈オイスターケース〉
1926年に世界初の防水時計として登場したオイスターケース。金属の塊をくり抜いて作られた防水ケースにねじ込み式の裏蓋とリューズで硬く閉じられております。オイスターケースは密閉性にとても優れており防水効果の他、ほこりやゴミなども入らないように出来ています。オイスターケースの名称の「オイスター」はそのまま「牡蠣」からとっています。牡蠣の殻は固く水を通さないことからその名が付いています。ロレックスのモデルの多くはオイスターケースが使われています。
〈パーペチュアル機構〉
世界初の自動巻きゼンマイが「パーペチュアル機構」です。ローターが360度回転して自動的にゼンマイが巻き上がり電池がなくても動き続けることが出来ます。腕に付けている動きだけで自動的にゼンマイが巻かれるので。自分で巻く必要がなく、電池も要らない画期的な発明です。
〈デイトジャスト機構〉
デイトジャストとは、3時の方向にある小窓のカレンダーが午前0時になると瞬時に日付が切り替わる機能です。デイトジャストを冠するモデルはロレックスの中でも特に人気が高く様々なバリエーションがあります。文字盤、ブレスレット、ベゼルだけではなく、女性用モデルや大型ケースモデルなども作られ人気の高さがうかがえます。
これらのロレックスが発明した3大発明は腕時計業界に革新をもたらしました。以後、
ロレックスが誇る3大発明は世界中の腕時計の指標となり、3大発明を元に様々な腕時計が作られていきました。
ロレックスはなぜ人気が高いのでしょうか?
先に記載したロレックスの発明や様々なデザインのモデルももちろん人気を集めていますが、ロレックスは全体的に流通数が少ない状況です。そのため価値が下がりにくく資産価値があるのはもちろん、身に着けていることや保有することで満足感も満たされます。
資産価値があるということで投資目的で購入をしている方もいると聞きます。これは本当に価値がなければ出来ないことです。
芸能人など有名人がロレックスを身に着けることをステータスにしている投稿をみますが、同じようにロレックスに対して価値を感じている方がとても増えてきていると思います。
もしロレックスを購入するとしたらどのモデルが好みでしょうか?次回は各モデルについて詳しく書きたいと思います。
当店はロレックス全般の買取りを強化しております。箱、ギャランティカード、コマなど付属品があれば査定額のアップに繋がります。査定の際は一式お持ちいただければと思います。
また、ロレックスだけではなく、腕時計はSEIKO、シチズン、オメガ、シャネル、カルティエはもちろん、パテックフィリップ、オーデマ・ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタン、ジャガールクルト、パネライなどの腕時計も買取しております。
査定だけでも構いませんので是非一度札幌市中央区にある当店にご来店いただければと思います(*^^*)