
もくじ
こんにちは。骨董品や宝飾品の買取を行っている買取専門店『くらや今治店』です。愛媛県で珊瑚やダイヤモンドなどといった宝飾品の買取をご希望される方は、是非『くらや今治店』をご利用ください。
今回は、珊瑚についてお話ししていきたいと思います。
珊瑚と聞くと、皆様は何を思い浮かべるでしょうか。海の中に生息する色鮮やかな生物、赤や白色をした宝石…。どちらも一括りに珊瑚と呼ばれていますが、実はこの二つは全くの別物なのです。
まず最初に、〈造礁珊瑚〉と〈宝石珊瑚〉の違いをご説明します。珊瑚は刺胞動物門に属する生物。植物だと思われていた方も多いかもしれませんが、珊瑚はれっきとした動物です。
イソギンチャクやクラゲなどと同じ刺胞動物に分類され、本体はイソギンチャクのような柔らかい体で触手を持つ珊瑚。口の周囲に並んでいる〈ポリプ〉という触手の数で、造礁珊瑚と宝石珊瑚は区別されます。
造礁珊瑚は触手の本数が6の倍数であるのに対し、宝石珊瑚の触手は8本です。造礁珊瑚は太陽の光の届く温かな浅海に生息しており、その成長は早いとされています。それらが密集して形成されたのが、珊瑚礁です。
宝石珊瑚は太陽の光が届かない深海に生息しており、長い年月をかけてゆっくりと成長します。1年に10cm近く成長する造礁珊瑚に対して、宝石珊瑚は約50年かけてやっと1cm程成長する種類もあるほど、その違いは歴然です。
ゆっくりと成長した宝石珊瑚の骨格はとても硬く、磨くと美しい光沢を放つため、太古の時代から宝飾品として世界中で愛されてきました。
一説によると、珊瑚と人間との関わりが始まったのは紀元前2万年の旧石器時代。古代より地中海では珊瑚漁が行われていました。
採取された珊瑚は交易品として世界各地に運ばれ、首飾りや冠などの装飾品、薬品、また珊瑚樹をインテリアとして使用していたという記録もあるのだとか。
宝石珊瑚が日本に伝わったのは7~8世紀頃。仏教伝来とともにシルクロードを渡ってきた珊瑚が、聖武天皇に献上されたという記録が残っています。正倉院には聖武天皇、光明皇后が使用した冠を飾ったとされる珊瑚のビーズが保管されていることから、この言い伝えの信憑性は高いようです。
珊瑚が庶民には手の届かない貴重品だった江戸時代。当時の日本では地中海産珊瑚を〈胡渡珊瑚〉(こわたりさんご)と呼んでいました。ペルシャ地方を意味する〈胡〉から渡ってきた、という意味なのだそうです。
こういった背景から、現在でもイタリア産の珊瑚は〈胡渡〉と呼ばれています。
高知県室戸の漁師が漁労中に偶然珊瑚を引き上げたのは、1812(文化9)年のこと。地中海産よりも大きく良質であった日本産の珊瑚はたちまち評判を呼び、ヨーロッパにおいて高値で取引されました。
しかし珊瑚が高価な物であると分かると、当時敷かれていた倹約令を恐れた漁師たちは一旦漁を中止してしまうのです。
明治維新が起こり、時代は江戸から明治へ。江戸時代の倹約令は無くなり、高知の漁師たちは珊瑚漁を再開しました。捕獲技術は様々に研究されており、効率よく珊瑚を採取できる〈サンゴ網〉が考案されたのでした。
1901(明治34)年、高知、鹿児島、長崎で漁獲合計が約16トン以上もの珊瑚が水揚げされたという記録が残っています。高知県土佐湾で採取される血赤珊瑚は〈トサ珊瑚〉と呼ばれ、地中海産のものよりも大きく色味が濃い逸品です。
1959(昭和34)年には宮古島沖の宝山ゾネで〈モモイロサンゴ〉の大漁場が発見され、沖縄の珊瑚礁も注目を集めました。
冷たい深海で数百年かけてゆっくりと成長する宝石珊瑚。高品質の日本産珊瑚と職人の高い技術が合わさり、現在では〈珊瑚は日本〉と言われるほどになったのです。
真珠と並び〈海の二大宝石〉と呼ばれる宝石珊瑚は、〈血赤珊瑚〉〈赤珊瑚〉〈桃色珊瑚〉〈白珊瑚〉の4つに大別されます。ここからは、それぞれの特徴についてお話ししていきましょう。
高知県沖の海底約300mに多く生息している血赤珊瑚。日本海近海の小笠原諸島や五島列島、奄美、沖縄、宮古島周辺でも採取されています。血赤珊瑚は日本産の赤珊瑚の中でも特に濃く、血のように深い赤色が特徴です。
玉の表面には〈フ〉と呼ばれる人間の骨のような白い筋が見えます。これは地中海産の赤珊瑚には見られないため、日本産かどうか見極める重要なポイントです。
血赤珊瑚は、雄牛の血を意味する〈オックスブラッド〉の愛称で世界的にも人気があり、最高の赤珊瑚と評されています。希少価値も高く、10mm以上の丸玉は高額です。
イタリア、フランス、スペイン、ギリシャなどといった地中海沿岸の各国で採取される赤珊瑚は、紅珊瑚と呼ばれます。宝石珊瑚が採取されるイタリアの漁場サルディニアに因み、〈サルディ〉の愛称も。
地中海産の赤珊瑚にはフが無く、美しい均一な赤色が特徴です。血赤珊瑚のような透明感は無く、希少性も高くないことから比較的安価で販売されています。
日本近海の小笠原諸島や五島列島、奄美、沖縄、宮古島周辺で採取される桃色珊瑚。水深200~500mの場所に生息しており、宝石珊瑚の中でも最も大きく成長します。中には重さが40kgのものや、大きさが1mを超える原木も…。
赤っぽいものから白っぽいものまで色調の幅は広く、大きなサイズと材質に粘り気があるのが特徴です。仏像や置物、彫りの入った帯留めやブローチなどといった彫刻細工に多く用いられます。
日本ではピンク色の珊瑚を〈ボケ〉と呼びますが、特に薄いピンク色で均一な色調の〈本ボケ〉は希少です。海外では〈エンジェルスキン〉〈幻の珊瑚〉と呼ばれ、高値で取引されています。
沖縄近海、五島列島、長崎沖、土佐湾などの日本沿岸から、東シナ海、南シナ海、フィリピンやベトナムあたりまで広範囲で採取されている白珊瑚。水深100~400mの海底に生息しています。
純白の白珊瑚は殆ど市場に出回ることがなく、希少価値の高い逸品です。実際の色味は白珊瑚という名称と異なり、薄い桃色やセピア色をしたものが多くあります。
珊瑚の状態は、査定評価を左右する大切なポイント。珊瑚は高温、多湿、乾燥をはじめ、汗や皮脂、化粧品などに含まれる酸にも弱いです。柔らかい表面は傷も付きやすいため、扱いは慎重に行いましょう。
アクセサリーなどの場合、使用後は柔らかい布で表面を拭くと劣化を防ぐことができます。お手入れ後は、直射日光の当たらない湿度の低い場所で保管してください。
暖房器具の近くや、他の硬い宝石が直接当たるような場所での保管は避けましょう。
先日出張買取でお伺いしたお客様のエピソードです。生前整理をされているとのことで、昔使っていたアクセサリーやバッグなど様々なお品物の買取をご希望されていました。
『くらや今治店』の鑑定士がふと紙袋の中に目をやると、そこにはたくさんのアクセサリー類が…。「あまり金額も付かないだろう」と思ったお品物を、お客様ご自身で纏められたのだそうです。
お客様と一緒にひとつひとつ思い出を振り返りながら見ていくと、珊瑚のネックレスと指輪、イヤリングの3点セットが眠っているのを発見。丈夫なケースに入っていたおかげで傷も殆どなく良好な状態でした。鮮やかで綺麗な朱色の珊瑚に精一杯の金額をご提示し、お客様にも喜んでいただけました。
遺品整理や生前整理などでお片付けの量がたくさんある場合、「実は価値あるお宝だった」というお品物が廃棄されてしまうことも。買取経験が豊富な『くらや今治店』の鑑定士なら、数々の思い出の品の中に埋もれてしまった価値あるお宝を見逃しません。
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