- 刀・鎧水戸駅前店2023/12/18
骨董品・美術品、遺品整理の高価買取
もくじ
皆さんこんにちは。ラリックやバカラなどといった高級ガラス製品の査定・買取を行っている買取専門店『くらや水戸駅前店』です。趣味で集めていたラリックの美しい香水瓶、結婚式の引き出物でもらったバカラのペアグラス。せっかくの価値あるガラス製品が、食器棚や引出しの奥に仕舞われたままになっていませんか?
『くらや水戸駅前店』は、高級ブランド洋食器やガラス製品の査定・鑑定を得意とした買取専門店です。お手持ちの価値あるガラス製品・ガラス工芸品の買取は、当店に在籍する買取経験が豊富なプロの鑑定士にお任せください。
今回は、フランスのアール・ヌーヴォー、アール・デコ両時代で活躍したフランスのガラス工芸家〈ルネ・ラリック〉についてのお話です。二次流通で需要の高いシリーズや、高価買取のポイントまでお伝えしていきたいと思いますので、ラリックの香水瓶、花瓶、グラスなどのご売却を検討されている方は、是非最後までお付き合いください。
アール・ヌーヴォーは、19世紀末~20世紀初頭にかけてヨーロッパで広がった国際的な美術運動です。建築、工芸品、グラフィックデザインなど多岐の分野に渡り、芸術家や職人の感性や技術が重んじられた作品がつくられるようになりました。
アール・ヌーヴォーのモチーフには、植物や昆虫などといった自然界の有機物が多く使われているのが特徴です。芸術品・実用品の如何に関わらず、従来の様式にとらわれない装飾性は、当時の最先端デザインとして富裕層の人気を集めました。
一世を風靡したアール・ヌーヴォーでしたが、第一次世界大戦の勃発でその流行は終焉を迎えることに…。大量生産に向かないアール・ヌーヴォーに代わり台頭したのが、アール・デコという様式です。
ヨーロッパやアメリカを中心に広がったアール・デコは、現代の商業デザインの先駆けとも言えるでしょう。幾何学図形をモチーフにし、直線的なデザイン、機能的で実用的な作品が多く制作されました。
アール・ヌーヴォーとアール・デコ。どちらの芸術様式も、後の建築・家具・絵画・工芸品・ファッションなどの分野に多大な影響をもたらしました。
ルネ・ラリック(1860~1945年)は、19~20世紀に活躍したアーティストです。ジュエリーデザインとガラス工芸、全く違った分野においてそれぞれに功績を残したことで知られています。
ラリックの生まれは、フランス・シャンパーニュ地方のアイという小さな村。幼少期より豊かな自然の中で育ち、家族でパリに引越した後も度々この村を訪れていました。お小遣い稼ぎのため、村の風景を描いた絵はがきを隣の村で売っていたこともあったのだとか。
そんなラリックに転機が訪れたのは1876年。ラリックが16歳の時に父親が亡くなったのです。この時ラリックは、母親の勧めで貴金属細工師だったルイ・オーコックに師事。昼間は彼の元で金細工や装飾の技術を習い、夜間は装飾美術学校で学びました。
ラリックがアトリエを構えたのは、パリ屈指の高級エリアであるヴァンドーム広場でした。好奇心旺盛だったラリックは、見習いの時代から晩年までオペラ座やルーヴル美術館の近くを拠点に制作活動をしていました。
この頃のラリックの活躍は、まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。カルティエやブシュロンなど高級ジュエリーブランドに作品やデザインを提供するだけでなく、当時の有名女優を顧客に迎え、装身具やジュエリーの制作も手掛けていました。
そして1900年。パリの新しい芸術や文化に大きく影響を受けたラリックは、パリ万博に作品を出展します。アール・ヌーヴォーの絶頂期であった当時、ラリックの作品は一躍脚光を浴び大評判に。後にラリックのパトロンとなるアルメニアの石油王カルースト・グルベンキアンは、この時展示されていたラリックの作品を蒐集したそうです。
ところがこのパリ万博を頂点に、豪華絢爛なアール・ヌーヴォーは急速に衰退し、流行はアール・デコへ。ラリックが46歳の時には、服飾デザイナーだったポール・ポワレが新しい概念のドレスを発表し、ファッション業界に激震が走ります。
上流階級のレディースファッションは、シンプルで実用的なスタイルへと移行し、華やかでデザイン性の高いアール・ヌーヴォー様式のジュエリーは世間に支持されなくなってしまったのです。
ラリックはこの流行の移り変わりに打撃を受けた一人でしたが、ここで再び大きな転機が訪れます。ヴァンドーム広場のアトリエ近くに店を構えていた香水商・コティが、香水瓶に貼るラベルのデザインを依頼してきたのです。
ラリックは、ラベルだけでなく自身のデザインした香水瓶をコティに提案し、これが見事採用されることに。彫刻のようなデザインの香水瓶で販売することは当時斬新で、瞬く間に世間の注目を集めました。
これを機にガラス製造工場を借りたラリックは、本格的なガラス工芸品の制作をスタートさせたのでした。1912年以降はジュエリー制作を一切やめ、それまで築き上げた地位をあっさりと捨てガラス工芸家としての道を歩みはじめます。
ラリックの才能は、結果的にジュエリーデザイナーという枠に収まりきらなかったようです。香水瓶や花器をはじめ、シャンデリアなどといったインテリアの制作も手掛けたラリックは、ガラス工芸家としても名声を得ることとなりました。
ラリックのガラス作品は、クリアガラスが基本でした。ラリックが開発したドゥミ・クリスタル(セミ・クリスタル)は大量生産にも適した斬新な素材で、製造における様々な技法も含め、後のガラス工芸に大きな影響を与えました。
創業から130年以上の歴史があるラリック。ルネ・ラリックが生み出した作品は、実に5,000点以上あるそうです。日常の中にも芸術に触れる機会をつくりたいと考えたラリックは、食器にとどまらず花瓶や照明器具などといった日用品も多く制作しました。
ラリックの人気シリーズに多く見られる、花や樹木、昆虫、動物、女性像などといったモチーフも目を引きますが、ラリックによる独自技法が駆使された装飾にも注目です。様々に展開されているシリーズの中でも、特に人気と需要が高いものをご紹介していきましょう。
ブランドロゴにも記されているように、幸運のシンボルであるツバメはラリックにとって特別な存在でした。ツバメをモチーフにした様々な装飾品は、愛らしく清らかな印象を与えますよね。
イロンデルにはラリック伝統の〈サティナージュ〉という技法が使われていることも特徴的。水晶の様な透明ガラスにサテン仕上げを施し、再度磨き上げることでその美しさが際立ちます。タンブラーやロックグラスの他、ピアスやネックレスなどといったアクセサリーも人気です。
1928年に誕生した花瓶のシリーズ。ギリシャ神話の酒神バッカスの巫女達の美しさと優雅な曲線が表現された、ラリックの代表作です。柔らかな肌の質感を想起させるサテン仕上げのクリスタルが印象的。二次流通の市場においても大変人気があります。
ルネ・ラリックの孫マリー・クロード・ラリックがデザインしたシリーズ。サテン仕上げのクリスタルステムには、古代エジプトの象形文字がモチーフとなった装飾が施されています。
ワイングラス、ウォーターグラス、ビアグラスなど様々なライン展開があり、需要も高いことから高価買取が期待できるでしょう。
また、〈ユロット〉〈ランジェ〉〈レビリー〉〈シャンゼリゼ〉などもラリックの人気シリーズとして挙げられます。それぞれのテーマに沿った複雑な模様と造形は、まさにジュエリーデザイナー時代に培った経験とセンスの賜物。売却を検討されている方は、是非『くらや水戸駅前店』へご相談ください。
ラリックの活動初期に制作されたジュエリーから、活動中期のガラス製品、活動後期の建築装飾作品まで、ラリックの長年に渡る制作の変遷を知ることができます。〈ベル・エポックの部屋〉と呼ばれるパリのラリック邸が再現された部屋は見所です。
国の重要文化財に指定されている旧朝香宮邸が、美術館として生まれ変わった東京都庭園美術館。正面玄関にあるガラス扉や室内のシャンデリアは、ラリックが制作したものです。アール・デコ様式を留めた歴史的な建物はラリックの世界を存分に楽しめます。
高級洋食器だけに言えることではありませんが、付属品の有無は重要な査定ポイントです。購入時の箱やカバー、保証書が残っている場合は、ご来店時に一緒にお持ちください。
作品のサイズやデザイン、シリーズ、保存状態も査定評価を左右する大切な鑑定ポイント。未使用であればもちろん高額査定が望めますが、日常の保管場所やお手入れにも気を配りましょう。
クリスタルの最高峰とも謳われるブランド、ラリック。『くらや水戸駅前店』には、ラリックやバカラ、クリストフル、ロブマイヤーなどといった高級ガラスメーカーに関する専門の知識を持ったプロの鑑定士が在籍しています。
昔ご自身で集められた香水瓶、節目のお祝いに贈られたペアグラス。使う機会が減っても、様々な思い出がひとつひとつのお品物に詰まっています。価値あるガラス製品が眠ったままになっている方は、是非『くらや水戸駅前店』へご相談ください。
相談や査定、出張費用は無料です。お客様のご来店、ご相談を心よりお待ちしております。
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