- 墨・書道具上尾店2023/10/05
骨董品・美術品、遺品整理の高価買取
こんにちは。上尾市・桶川市・北本市・さいたま市で、人間国宝や著名な作家が手掛けた陶芸品の高価買取をしている買取専門店『くらや上尾店』です。当店には、人間国宝に認定された陶芸作家や作品に関する専門の知識を持ったプロの鑑定士が在籍しております。
陶芸は、古くから日本で親しまれている伝統文化のひとつ。食卓に並ぶ食器や部屋の中を彩る花瓶など、日常生活でも陶芸品は身近に使われています。
熱心なコレクターが多いことでも知られる陶芸の世界。とりわけ人間国宝のつくる陶芸作品は、ある種のブランド品といっても過言ではないほど高い価値がつくものばかりです。
前回、前々回に引き続き、買取市場において人気と需要の高い人間国宝の陶芸家を紹介していきたいと思います。
原清(はらきよし)は、1936(昭和11)年に島根県で誕生した陶芸家です。2005(平成17)年に〈鉄釉陶器〉の技術が認められ、人間国宝となりました。黒と褐色の色を使った作品を多く生み出していることが特徴です。
鉄釉陶器の人間国宝であった石黒宗磨の元へ弟子入りしたのは、原清が18歳の時のこと。修行後は東京都世田谷に工房を構え、その後埼玉へ工房を移転。現在も陶芸に精を出しています。
鉄釉陶器は、鉄ならではの黒や褐色でつくり出す奥行きのある風合いが特徴です。古来より中国各地で作られ、中国宋時代には数多くの名品が生まれました。
原清が手掛ける作品は、シンプルでありながらスケールの大きさを感じさせる大柄な文様が特徴的です。草原をかける馬や、風に揺らぐ花などの図柄は買取市場において人気が高く、高価買取が期待できるでしょう。
査定は、陶芸品に関する専門の知識を持った鑑定士が在籍する『くらや上尾店』にお任せください。
福島善三(ふくしまぜんぞう)は、1959(昭和34)年に生まれた福岡県出身の陶芸家です。2017(平成29)年に重要無形文化財〈小石原焼〉保持者に認定されました。小石原焼は福岡県・朝倉郡の東峰村が発祥の地と言われ、その歴史は約350年。日本初となる伝統的工芸品に指定されたことでも有名です。
福島善三は、300年以上の歴史がある〈ちがいわ窯〉という窯元を持つ家に生まれ、その16代目として活躍しています。カンナや刷毛で文様を入れる従来の小石原焼の技法はそのままに、材料に地元の産物を用いていることが福島流の焼き物の特徴です。
作品にはコバルトブルーを基調としたものが多くあります。中野月白瓷鉋文鉢や中野月白瓷深鉢などは福島善三の代表作とも言えるでしょう。福島善三の小鉢や深鉢など、手放そうか悩まれている作品をお持ちの方は『くらや上尾店』で一度査定してみませんか?
伊藤赤水(いとうせきすい)は、江戸時代後期から続いている〈無名異焼〉の技法を使った陶器を作っています。新潟県佐渡郡の出身で、四代伊藤赤水の長男として誕生。2003(平成15)年に無名異焼が重要無形文化財に指定され、その保持者として人間国宝に認定されています。
ほかの人間国宝と違うのは、窯元である赤水窯の当主が襲名され受け継がれているということ。初代は明治時代初期頃から赤水を名乗るようになり、現在五代まで継承されています。
襲名制度のもと続いている伊藤赤水の無名異焼ですが、初代から当代まで異なる作風であるのも面白いところです。五代伊藤赤水の作品は、これまでの無名異焼の常識を覆すような斬新さが話題となりました。
五代伊藤赤水が作る作品の中でも、特に窯変(ようへん)シリーズや佐渡ヶ島シリーズは人気です。窯変は窯の中での焼き位置にこだわり、釉薬を使用せずに焼き上げるのが特徴。赤と黒の鮮やかなコントラストが、華やかな印象を与えます。
作品には線状紋や花紋などといった美しい模様が描かれており、ひと目で高い芸術性を感じるものばかりです。壺やぐい呑みなど、さまざまな種類が作られています。
佐渡ヶ島は、佐渡の岩石や土を使って作られるのが最大の特徴と言えるでしょう。作品の中には、窯変の技法を取り入れ焼かれたものも。無骨でエネルギッシュな仕上がりとなっており、日本国内外のコレクターにも人気があります。
富本憲吉(とみもとけんきち)は、1955(昭和30)年に重要無形文化財〈色絵磁器〉の保持者として人間国宝に認定された陶芸家です。明治から昭和にかけて活動し、近代陶芸の巨匠とも言われています。
富本憲吉は色絵磁器を確立させたことで知られていますが、これ以外にも金と銀を同時に焼きつける技法〈金銀彩〉を編み出したことでも有名です。美術学校を卒業していることもあり、色絵の緻密さや芸術性は天下一品。その独特な作風は、根強いコレクターから高い支持を得ています。
富本憲吉が手掛けた作品の中でも、色絵唐花草文八角皿などは代表作と言えるでしょう。唐花草が色鮮やかに忠実に描かれた唐花草文八角皿は、色絵のカラーリングが絶妙な逸品です。計算されつくした繊細な色絵は、富本憲吉の最大の魅力と言えます。
自生する植物をデッサンし生み出された、羊歯文(しだもん)の焼き物も人気です。色絵四弁花模様飾壺などに描かれた羊歯の葉は、一見どれも単調な菱形に見えますが、実は一枚一枚に違った特徴があります。富本憲吉の高い写実性と徹底した拘りが伺える作品は人気が高く、高額査定が期待できるでしょう。
近藤悠三(こんどうゆうぞう)は、1902(明治35)年に京都で誕生した陶芸家です。1977(昭和52)年に重要無形文化財〈染付〉の保持者として人間国宝に認定されました。親族にも陶芸家が多く、いわゆる美術界のサラブレッド。幼少の頃から陶芸が身近にあり、自然とその道に進んでいったそうです。
陶芸家としての才能が開花されるきっかけとなったのは、先に登場した富本憲吉の助手になったこと。富本憲吉の「模様から模様をつくらず」「陶器以外のことが身に付けば陶器が立派になる」という教えが、後に数多くの名作を生み出す近藤悠三の原点となったようです。
独創的な作風を持つ近藤悠三の染付は、水墨画のような味わいのある色合いが特徴的。柘榴や梅などをモチーフとした絵画的な表現を取り入れ、呉須染付に併せて赤絵や金彩の技法が用いられています。
代表作は山水染付壺、梅染付大皿などです。買取市場においては、若年時代よりも晩年につくられた作品の方が高価買取の対象となることが多いです。
松井康成(まついこうせい)は1927(昭和2)年長野県に生まれた陶芸家で、生涯に渡り練上の陶芸技術を追求したことで知られています。重要無形文化財〈練上手〉の人間国宝に認定されたのは、1993(平成5)年のことでした。
本名は宮城美明(みめい)。住職の長女との結婚を機に松井性となり、松井康成の名で陶芸家として活動しました。
練上手の研究に没頭するようになったのは、陶芸家・田村耕一との出会いがきっかけだったのだそう。嘯裂(しょうれつ)、象裂瓷(しょうれつじ)など、様々な新しい技法を編み出したことでも知られています。
練上嘯裂壺、練上玻璃光壺などは松井康成の代表作。表面に櫛や刷毛などで傷を入れて焼く嘯裂壺は、独特の風合いを醸し出しています。玻璃光壺は、晩年に確立した玻璃光(はりこう)という技法が使われた作品です。焼きあがった器の表面を何度も研磨し、高貴な光沢を生み出しています。
松井康成の場合も、若年の作品より全盛期と言われた晩年の作品の方が人気です。
三浦小平二(みうらこへいじ)は、昭和から平成にかけて青磁で活躍した陶芸家。1933(昭和8年)に新潟県佐渡市で生まれ、〈佐渡無名異焼〉を制作する陶芸家・三浦小平を父に持っています。
東京藝術大学に進学した三浦小平二は、彫刻学科に在籍するも次第に陶芸への興味を深めていったのだとか。在学中に陶磁器研究会を立ち上げ、熱心に研究活動を行っていたそうです。
大学卒業後は、加藤土師萌に師事し青磁の技法を学ぶようになります。朱色の土を下地とした磁器に青磁釉をかけて焼き上げるなど、三浦小平二が編み出した技術は斬新なものでした。青磁に人物・風物などの絵付けをする現代的なセンスは、海外からも評価が高く数々の賞を受賞しています。
代表的な作品としては、青磁豆彩大皿〈アフガンの楽士〉が挙げられるでしょう。アフガンの楽士は、自身がアジアや東アフリカを旅した際に見た景色からインスピレーションを受けて作られたのだそう。青磁の中にコンパクトに描かれた色絵がアクセントとなった、ユニークな作品です。
三浦小平二が手掛ける青磁作品の中でも、豆彩技法による絵付がある作品や、西アジア風の装飾細工がある作品などは非常に人気があります。査定を希望される方は、買取経験が豊富なプロの鑑定士が在籍する『くらや上尾店』にご連絡ください。
人間国宝が手掛ける陶芸品は買取市場においても非常に人気があり、価値が高いとされています。一方、陶芸品の価値の見極めは古ければ古いほど困難になるのも事実。種類、柄、状態などによって査定評価が大幅に変わるため、陶芸品の査定は目利きの鑑定士に依頼したいものです。
「代々受け継がれている食器が、実は人間国宝の作品だった」「遺品整理で見つけたから価値が分からなかったけれど、プロの鑑定士に見てもらったら思わぬ高額査定が付けられた」など、陶芸品の買取においてはこういったことが多々あります。
『くらや上尾店』は、色褪せがあるお品物や共箱などといった付属品がない作品の査定も可能です。出張買取も行っておりますので、査定を希望される陶芸品をお持ちの方はお気軽にご相談ください。
出張費用、査定、相談は無料です。お客様のご来店・お電話を、心よりお待ちしております。
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