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2025.03.16
松山店

愛媛県松山市 骨董買取「くらや 松山店」 清朝から続く工芸美—中国の錫製茶托の魅力とは?

3:21 pm

愛媛県松山市での出張買取—清朝時代の錫製茶托

愛媛県松山市で骨董の買取をしている「買取専門店 くらや 松山店」です。

当店は出張買取にも対応しております。

価値があるか見てほしい、遺品整理で処分しようと思っている方は是非、当店の出張買取をご利用ください。

今回は中国の茶托についてお伝えします。

 

先日、愛媛県松山市にお住まいのお客様から出張買取のご依頼をいただきました。ご実家の整理を進める中で、古い茶道具が見つかり、「価値があるのか知りたい」とのことでした。お伺いすると、重厚な木箱に丁寧に包まれた錫製の茶托が数点。見るからに時代を感じさせる佇まいで、ひと目でただの実用品ではないことが分かりました。

細部を確認すると、底面には「寶泉居」の銘が刻まれていました。「寶泉居」は清朝時代の北京にあった名門錫器工房の一つで、皇室や上流階級向けの高級錫製品を手掛けていたことで知られています。茶托には精巧な彫刻が施され、銀や金の象嵌がわずかに残っている部分もあり、極めて価値の高い逸品でした。

お客様は「祖父が大切にしていたものらしいけど、詳しいことは分からなくて」とおっしゃいました。そこで、錫製品の歴史や、この茶托の由来についてご説明すると、「そんなにすごいものだったんですね!」と驚かれた様子。さらに、現在の市場価値を鑑みて高額査定を提示すると、「こんなに価値があるとは思わなかった」と喜ばれ、ご成約となりました。

茶道具や骨董品は、たとえ普段使っていなくても、その歴史や工房の銘柄によって大きな価値を持つことがあります。くらや松山店では、お品物の背景までしっかりと見極め、適正な価格で査定いたします。ご自宅に眠る古い茶道具が思わぬ価値を持っているかもしれません。気になるお品があれば、ぜひ一度ご相談ください。

 

 

錫製の茶托とは?— その魅力と特徴を解説

茶道や日常の茶器として使われる茶托。その中でも「錫(すず)製の茶托」は、上品な輝きと優れた実用性を兼ね備えた逸品です。ここでは、錫製茶托の特徴や魅力について詳しく解説します

錫とは?茶托の素材としての魅力

錫は、古くから食器や酒器に用いられてきた金属で、酸化しにくく錆びにくいという特性を持っています。そのため、美しい光沢が長持ちし、茶道具としても適した素材とされています。さらに、錫には金属特有の硬さがありながらも適度な柔らかさがあり、加工しやすいため、繊細な装飾が施された茶托が多く見られます。

また、錫は熱を均等に分散させる性質があり、熱い茶碗を置いても持ち上げた際に熱が伝わりにくいという実用的な利点もあります。加えて、錫には不純物を吸収する性質があるため、昔から「錫の器に入れた水は腐りにくい」と言われ、茶の味をまろやかにすると考えられてきました

錫製茶托の特徴

  1. 上品な光沢と高級感
  2. 錫は銀色の輝きを持ち、落ち着いた光沢が特徴です。使い込むことで独特の風合いが増し、経年変化を楽しむことができます。
  3. 錆びにくく耐久性が高い
  4. 他の金属に比べて酸化しにくいため、メンテナンスが容易で長く使用することができます。
  5. 熱を分散させる特性
  6. 茶碗を乗せても熱がこもりにくく、快適に使用できます。

茶の味を引き立てる効果

錫が持つ不純物吸収の性質によって、お茶の風味をより引き出すとされています。

3:21 pm

中国の錫製の茶托が人気の理由

錫製の茶托は、日本だけでなく中国においても広く愛用されています。特に中国の錫製茶托は、その歴史の深さ、美しいデザイン、そして実用性の高さから、国内外の茶愛好家やコレクターに人気があります。本記事では、中国の錫製茶托が支持される理由について解説します。

長い歴史と伝統工芸の技術

中国では、錫器の歴史が千年以上にわたり、特に明清時代には貴族や文人の間で錫製の茶器が愛用されました。錫は腐食しにくく、お茶の風味を損なわないため、高級な茶器として発展してきました。こうした歴史的背景が、中国の錫製茶托の価値を高めています。

また、中国の伝統工芸技術は非常に精巧であり、職人たちは古くから錫を用いた繊細な装飾を施してきました。手彫りの文様や、龍や鳳凰といった縁起の良いデザインが多く見られ、芸術品としての価値も高いのが特徴です

美しいデザインと多様なスタイル

中国の錫製茶托は、伝統的なデザインから現代的なアレンジまで幅広く存在します。特に人気なのは、清朝時代の優雅な彫刻が施された茶托や、宋代のシンプルで洗練されたデザインを踏襲したものです。

また、茶文化の発展とともに、茶托の形状も多様化しました。円形だけでなく、四角形や六角形、さらには蓮の葉や竹の節を模したものなど、独自の美意識が反映されたデザインが多くの人々を魅了しています。

実用性の高さと健康効果

中国の錫製茶托は、美しさだけでなく実用性の高さも評価されています。錫は熱を均等に分散させる特性があり、熱い茶碗を置いても持ち上げる際に熱が伝わりにくいという利点があります。

また、中国では「錫は水を浄化する」と考えられています。錫製の茶托や茶器を使うことで、お茶の味がよりまろやかになるとも言われています。このような実用性と健康効果が、中国の錫製茶托の人気を支えています。

限られた現存数

古い錫製茶托は、使い込まれたり、戦乱や時代の変遷で多くが失われており、現存するものは限られています。特に清朝時代の錫器は、保存状態が良好であれば高額で取引されることが多く、希少性が価格を押し上げる要因となっています。

精巧な職人技と工芸品としての価値

中国の伝統的な錫器工芸は、高度な技術を要するため、職人の技量によって作品の価値が大きく変わります。特に、彫刻や透かし彫りが施された茶托は芸術品としての評価が高く、現在では同じ技術で再現することが困難なため、アンティーク市場で高額になりやすいです。

中国国内外でのコレクター需要の高まり

中国の経済成長とともに、伝統工芸品や歴史的遺産に対する関心が高まっています。特に富裕層やコレクターの間で、清朝時代やそれ以前の茶器を収集する動きが活発になっています。加えて、海外の中国美術コレクターも増えており、オークションなどで高値で落札されるケースが増えています。

錫の特性と実用性

錫は酸化しにくく、耐久性が高いため、長期保存が可能な素材です。さらに、錫製の茶托は茶の風味を引き立てるとも言われ、実用性の面でも評価されています。実際に使うことを目的とした購入者も多く、需要が供給を上回ることで価格が上昇する要因となっています。

著名な作家や工房の作品が人気

歴史的に有名な工房や作家作品は、ブランド価値があるため特に高値がつきます。特に、職人の手作業による一点ものの茶托は、現代では再現が難しく、アンティーク市場での評価が高くなっています。

投資対象としての価値

近年、骨董品や伝統工芸品が投資対象として注目されています。錫製の茶托も、希少価値が高く今後さらに価格が上昇する可能性があるため、コレクターだけでなく投資家の関心も集めています。

最後に

近年、骨董の買取をしているお店は増えていますが、歴史的価値や希少性を熟知しているお店は多くはありません。

特に価値が分かりにくい骨董品は二束三文で買いたたかれているのが現状です。

また、価値があるのが分からず処分される方も多くいらっしゃいます。

 

「買取専門店 くらや 松山店」では経験豊富なプロの鑑定士による査定・鑑定をしております。

店舗への持ち込み、ご相談は

愛媛県松山市天山にあるイオン3階に店舗がございます。

 

出張買取も受付しております。

出張買取エリアは愛媛県内(松山市・新居浜市・今治市・四国中央市・西条市・宇和島市・大洲市・伊予市・東温市・砥部町・久万高原町・八幡浜市・愛南町・鬼北町・松野町・伊方町・内子町・松前町)になります。

 

東京や大阪の遠方から愛媛に戻って遺品整理をされるお客様には日程も出来る限り合わせてお伺いしております。

お気軽にご相談ください。

 

 

 

骨董品・美術品、遺品整理の高価買取なら買取専門店の
【KURAYA】松山店へご相談ください。

買取専門店 くらや 松山店
電話089-950-4334
営業時間10:00~19:00
住所愛媛県松山市天山1丁目13-5 イオンスタイル松山3階
アクセス 伊予鉄道横河原線 いよ立花駅より徒歩7分

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