
もくじ
こんにちは、骨董品・美術品などの買取りを行っている「買取専門店 くらや 松山店」です。
本日は、マイセンのブルーオニオン カップ&ソーサーを店頭でお買取させていただいた際のエピソードをご紹介します。
今回お持ちいただいたのは、松山市にお住まいの50代女性のお客様。ご両親が住まわれていたご実家の整理を進めている中で、「高級そうなティーセットが見つかったので、一度査定してもらいたい」とのことでご来店くださいました。
「母が昔、大切にしていたものらしいんですけど、私たち家族は普段まったく使わなくて…。このまま持っていても仕舞い込んでしまうだけなので、価値があるならきちんと見てもらって、活用してくれる方に渡った方がいいかなと思いまして」とおっしゃっていました。
収納棚の奥から出てきたというそのセットは、豪華な化粧箱に収められており、蓋を開けるとブルーのサテン生地が敷かれた美しい内装が目を引きました。そこには、繊細なブルーの絵付けが施されたカップ&ソーサー2客が収められていました。
「母は、これをとても大切にしていたみたいで、ほとんど使った形跡もありません」とのお話どおり、カップやソーサーには傷や使用感が一切なく、まるで新品同様のコンディションでした。
今回の査定では、以下のポイントを特に評価させていただきました。
✅ マイセンの正規品であること
✅ 状態が非常に良い
✅ ブルーオニオンはコレクター人気が高い
査定額をお伝えすると、「そんなに高くなるんですか!? 家にずっと眠っていたので、正直ここまでの価値があるとは思いませんでした」と驚かれたご様子でした。
ご家族で相談された結果、「母の思い出が詰まっているものだけど、これを本当に好きな方に使っていただけるなら、その方が良いかもしれません」とのことで、最終的にご成約いただきました。
マイセンのブルーオニオンは、今なお国内外で人気の高いシリーズ。特にソーサーとペアで揃っており、保存状態が良いものは買取市場でも安定した評価があります。
お客様からは、「母が大切にしていたものだからこそ、しっかり見てくださるお店にお願いできてよかったです」と嬉しいお言葉をいただきました。とご満足いただき、笑顔でお取引を終えることができました。
今回はそんな「マイセン」の歴史と魅力についてお話していきたいと思います。
最後までお付き合いよろしくお願いします。
マイセンの始まりは、18世紀初頭のドイツ・ザクセン地方にまで遡ります。
当時、磁器は中国や日本からの輸入品が主流であり、「白くて硬く、美しい磁器」はヨーロッパの王侯貴族にとって憧れの的でした。
この状況を変えたのが、錬金術師ヨハン・フリードリッヒ・ベトガーと科学者チルンハウス。
1709年、彼らの研究によってついにヨーロッパで初めて「硬質磁器」の製造に成功。翌年、1710年にザクセン選帝侯アウグスト強王の命により、マイセン磁器製作所が設立されました。
これが、現在まで続くマイセンの始まりです。
マイセン製品の裏面には、必ず「交差した2本の剣(クロスソード)」が描かれています。
これは、1720年代から使用されている世界最古の商標マークの一つで、マイセンの正規品であることを示す大切な証です。
このマークが手描きで入っていることで、贋作との見分けがつきやすく、コレクターや査定士の間でも非常に重要視されるポイントとなっています。
マイセン最大の魅力は、なんといってもその手描きの絵付け技術です。
現在でもすべての製品は熟練の職人による手描きで、一客ごとに微妙な表情の違いがあります。絵付けに使われる顔料は、焼成後に発色する特殊なもの。そのため、職人は“完成した色”を頭の中でイメージしながら筆を走らせる必要があります。
これは、長年の経験と高度な技術がなければできない、まさに“芸術の域”といえる技法です。
マイセンを語るうえで欠かせない代表作が「ブルーオニオン(Blue Onion)」です。
1739年に誕生したこのデザインは、中国の染付磁器にインスパイアされて作られたもので、玉ねぎのように見える模様からその名がつきましたが、実際にはザクロや竹、菊などがモチーフになっています。
上品で飽きのこないデザインは、今なお世界中で愛され続けており、マイセン入門としても非常に人気の高いシリーズです。
マイセンの磁器は、芸術品でありながら、実際に使って楽しめるのも大きな魅力です。
日常にちょっとした贅沢を取り入れることができる「使える美術品」として、何世代にも渡って受け継がれてきた理由がここにあります。
マイセンのメモリアルプレートは、歴代のマーク(双剣マーク)をデザインし、その変遷を視覚的に楽しむことができる特別なコレクションプレートです。このプレートの最大の特徴は、
といった点にあります。
このメモリアルプレートには、マイセンの創業以来のマークが時代ごとに配置されています。マイセンの双剣マーク(クロスソード)は、ブランドのアイデンティティを象徴する重要なシンボルであり、時代ごとにわずかに形状やデザインが変わっています。
以下に、このプレートに描かれている双剣マークの変遷を説明します。
このように、マイセンのマークは時代とともに変遷し、その時代の職人技やブランドの方向性を反映しています。
マイセンの洋食器は、中古市場でも人気があり、特に「ブルーオニオン」シリーズは安定した需要があります。ただし、買取価格は状態や付属品の有無によって大きく変動するため、未使用に近い状態で保証書や化粧箱が揃っている場合は、より高額での買取が期待できます。
また、「古いものだから価値がない」と思って処分してしまう方も多いですが、数十年前のものでも、状態が良ければしっかり査定額がつくこともあります。ご自宅に眠っている洋食器やコレクションがございましたら、お気軽に「買取専門店 く ら や 松山店」ご相談ください。
マイセンをはじめ、ヘレンド・バカラ・リチャードジノリなどの高級洋食器は、店頭での査定・即日現金買取も可能です。
「これは価値があるのかわからない…」「1点だけだけど大丈夫?」というお客様も大歓迎です。丁寧に拝見させていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。
買取専門店 く ら や 松山店では、経験豊富なスタッフが1点ずつ丁寧に拝見いたします。
断捨離・終活・遺品整理などで出てきた、ご自宅に眠る思い出の品の価値を知りたい方は、ぜひ当店にご相談ください。
皆様のご来店・お問合せスタッフ一同心よりお待ちしております。
買取店舗情報
買取専門店 くらや 松山店(イオン松山店内)
営業時間:10:00〜19:00(年末年始はお休み)
無料査定・来店ご予約不要/その場で現金買取もOK!