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2025.11.02
松山店

古銅香炉・金属花瓶の処分前に|家に眠る骨董品の査定は買取専門店 くらや 松山店にお任せください

10:12 pm

古い金属製の香炉や花瓶は、時代を超えて静かに存在感を放つ工芸品です。
一見すると、素朴で飾り気のない古道具のように見えることもありますが、そこには鋳造・象嵌・彫金といった日本古来の金工技術が凝縮され、触れてみるとどこか厳かで、品格を感じる独特の雰囲気があります。

近年、
「実家の整理で見つかった」
「祖父母が大切にしていたものが出てきた」
というご相談が増えており、ご売却や鑑定をご希望されるお客様が多くなっています。

特に、青銅や真鍮、鉄などの金属素材は、経年による風合い(古色)が美しく宿るため、時代を経るほどに味わいを増すのが魅力です。

しかし一方で、価値があるのか、どのような品なのか判断が難しい品でもあります。
銘がないものでも匠の手仕事が宿っている場合があり、“古さ”だけで見落とされてしまうことも珍しくありません。

そこで今回は、古い金属製の香炉・花瓶の魅力と、査定の視点を買取専門店 くらや 松山店の目線で丁寧にご紹介します。

◆第1章|金属製香炉・花瓶の歴史と魅力

香炉や花瓶は、古くから仏教文化と共に日本へ伝来しました。
特に香炉は、香を焚くことで精神を整え、空間を浄化する道具として茶の湯や仏事に用いられてきました。

●金属製が重宝された理由

  • ・火に強い・耐久性がある

  • ・細工が施しやすい(鋳造・彫金)

  • ・高級感がある

・鉄・銅・真鍮・銀・合金といった素材が用いられ、
・時代によって形状や装飾にも変化が見られます。

特に

  • ・龍や鳳凰などの吉祥モチーフ

  • ・花鳥風月の彫金

  • ・象嵌(ぞうがん)技法

  • ・銀象嵌・金象嵌
    などは高評価を受けやすい特徴です。

◆第2章|香炉の種類と特徴

香炉は、仏教儀礼や茶の湯、さらに室内装飾として長い歴史を持ち、
日本文化の精神性や美意識を体現する工芸品と言えます。

香を焚く行為は、
「空間の浄化」「心身の清め」「客を迎えるしつらえ」として扱われ、
香炉はその中心的な役割を担ってきました。

特に金属製香炉は、
耐久性・重厚感・造形の自由度から高級品として親しまれてきました。

 

●三足香炉(鋳造香炉)

10:12 pm

もっとも代表的な様式で、丸い胴に三本の脚を備えた香炉です。
中国・明清代の様式を模した唐物風のもの、
また日本独自の侘びた風情の作品まで多彩です。

  • ・素材:青銅・真鍮

  • ・造り:肉厚で重く、存在感がある

  • ・意匠:無地〜細密彫刻まで幅広い

特徴
共箱、宗教由来、茶室で用いられた履歴がある品は高評価。
また、獣脚や装飾的な耳(把手)が付いたものも人気です。

●獅子蓋香炉(ししぶたこうろ)

蓋部分に獅子(唐獅子)が乗った様式で、

  • ・魔除け

  • ・権威の象徴

  • ・吉祥の意匂

として室町〜江戸期に広く愛された形です。
中国美術に影響を受けた作品が多く、
豪華な鋳金技術や象嵌装飾が施された品も見られます。

蓋の開閉状態や、獅子の細工の精巧さが評価の分かれ目となります。

●透かし香炉

金属を細かくくり抜いた透かし細工の香炉は、
炎と煙の揺らぎが美しく、鑑賞性が高いのが特徴です。

技術難度が高いため、
細工が細かい=高評価となりやすい品です。

  • ・唐草模様

  • ・花鳥

  • ・吉祥文様(亀甲・七宝・龍)

など、伝統的意匠が多く見られます。

●香合・香筒との違い

香炉と似た用途で、香を入れる器=香合があります。
陶磁器のイメージが強いものの、金属製の香合もあります。

  • ・茶道具としての格式

  • ・作者や時代の証拠(落款・箱書)

  • ・材質(銀や銅、金具装飾)

このあたりは査定時に重視されます。

また、旅用の**香筒(携帯香入れ)**は、
小さくとも象嵌や彫金が施された高価品も多く、
コレクター人気が高いジャンルです。

◆第3章|金属製花瓶の魅力と骨董的価値

10:12 pm

香炉と同じく、金属製の花瓶(花入)は、
生活空間の「祈り」と「美意識」を映す品として発展してきました。

室町時代の茶の湯文化から、
江戸・明治の工芸隆盛期を経て、
現代に至るまで用途と価値が受け継がれています。

香炉が香りで空間を整える道具なら、
花瓶は花をもって自然を室内に迎え入れる器として、
静謐さと格式を宿します。

●古い金属製花瓶のジャンルと特徴

ジャンル 特徴
茶道花入 侘び・寂びを重視、鉄や青銅も多い
床飾り用花瓶 装飾性の高い象嵌・彫金作品
神仏具由来 荘厳さ、家伝品として残ることが多い
明治金工 海外輸出工芸として高評価

 

特に、幕末〜明治期は日本の金工史における黄金期といわれ、
海外の万国博覧会に出品された作品は現在も高額で取引されています。

●素材で異なる味わい

金属花瓶は素材により風合いが大きく異なります。

  • ・青銅(ブロンズ)
    古色の深さが魅力。龍文堂風の重厚感。

  • ・真鍮(しんちゅう)
    黄味がかった艶、武家屋敷・古民家に多い。

  • ・鉄製
    南部鉄器や京都金工の流れを汲む重厚な質感。

  • ・銀製・純銀製
    現代でも高評価、保存状態が重要。

特に、**古色(経年の色味)**が美しいものは、
清掃せずそのまま査定に出す方が良いケースもございます。

●象嵌や彫金の存在は高評価

花瓶に見られる伝統技法は、
査定のポイントとしてとても重要です。

  • ・象嵌(ぞうがん)…金・銀を埋め込む

  • ・彫金…地金を彫る

  • ・打ち出し(鍛金)…金属を叩いて造形

  • ・鋳造(鋳物)…型に流し込む

手仕事の跡が残るほど、
一点物としての価値が高く評価されます。

●意匠と文様の意味

香炉と同じく、花瓶にも縁起文様が多く見られます。

  • ・龍・鳳凰

  • ・鶴亀

  • ・松竹梅

  • ・菊・椿

  • ・唐草・七宝

  • ・山水図

これらは家の繁栄や長寿、吉祥を象徴するものとして愛されてきました。

ただの飾りではなく、祈りと文化が宿る器
という点が、金属製工芸の最大の魅力と言えます。

●保存状態は“歴史の証”

金属花瓶を所有されている方からは
「少し錆びているけど価値はありますか?」とよくご相談をいただきます。

答えはもちろんあります

  • ・触れると色が変わる“古色”

  • ・底に刻まれた落款

  • ・共箱・桐箱に残る墨書

  • ・和紙包み、古い布、伝来書き

これらが揃っていると、
工芸品としての格と真贋性がより強く証明されます。

●“飾られていた家の格”が伝わることも

金属花瓶は、
武家屋敷、寺院、旧家、商家など
格式ある家に伝わる傾向があります。

たとえば、

  • ・床の間に置かれていた

  • ・茶室にあった

  • ・仏間から出てきた

  • ・祖父が大切に手入れしていた

こうした背景がある品は、
“状態以上の価値”を持つことが少なくありません。

◆第4章|評価される作家・工房と技法

古い金属製香炉・花瓶は、作り手や技法で価値が大きく変わります。
特に日本の金工は、刀装具の職人技が工芸品に受け継がれた歴史を持ち、
その技術力の高さは世界でも評価されています。

●高評価につながる系統・工房

系統 特徴
京都金工 上品で緻密な彫金・象嵌
加賀金工 華やかで重厚、細密象嵌
龍文堂・南部系 鉄味の深さ、風格ある造形
明治金工 万国博覧会期の一級工芸

 

龍文堂をはじめ、無銘でも技術が優れる作品は高評価の対象です。
銘がない=価値がない、ということはありません。

●重要視される技法

金工品に使われる主な技法は以下の通りです。

  • ・鋳造…形の均整、鋳肌

  • ・彫金…細工の精度、線の美しさ

  • ・象嵌…金銀の埋込み、職人技

  • ・鍛金・打ち出し…柔らかな立体感、手仕事の跡

技術の質は、表面の“雰囲気”に表れます。

●明治期工芸は再評価が進行中

近年、海外市場で再評価されているジャンルが
幕末〜明治の金工品です。

  • ・万国博覧会(ウィーン万博など)に出品

  • ・欧州王侯貴族に献上された作品群

  • ・海外美術館に所蔵された工芸

この時代の工芸は「世界に誇れる日本美術」とされ、
現在、価値が高騰しています。

ご実家の蔵や仏間から「明治工芸」級の品が出てくることも珍しくありません。

●付属品・箱の有無も重要

査定では以下が揃うほど評価が安定します。

  • ・共箱(箱書き・印)

  • ・花押・銘

  • ・由来書・保管布

箱だけでも保管してください。
箱があるだけで評価が大きく変わることがあります。

◆第5章|よくあるご相談とアドバイス

金属製の香炉や花瓶について、
お客様から特によくいただくご質問とポイントをまとめました。

① 「本物かどうかわかりません」

ご安心ください。
金工品は無銘でも価値があるケースが多く、
真贋判断も含めて査定させていただきます。

見た目だけでは判断できないため、ぜひお持ち込みください。

② 「錆びている・変色しているけど大丈夫?」

問題ありません。
金属工芸は**古色(経年の味)**が評価につながる場合もあります。

※サビ落としや磨きは、価値を下げる可能性があるためそのままの状態で。

③ 「重くて持ち出せないのですが…」

大丈夫です。
出張買取に対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

※複数点の査定・蔵整理・ご実家の片付けなどもOKです。

④ 「これ、ただの置物ですよね?」

実は、
“飾りに見える工芸品”が思わぬ評価になることもあります。

  • ・唐金(からかね)

  • ・鐵製花入

  • ・象嵌・彫金装飾

  • ・明治の美術鋳造品

「ただ古いだけ」ではありません。
工芸・素材・時代背景が価値を左右します。

◆第6章|店頭買取エピソード|中国製・銅香炉をお持ち込みいただきました

古銅香炉・金属花瓶の処分前に|家に眠る骨董品の査定は買取専門店 くらや 松山店にお任せください

先日、松山市内にお住まいのお客様より、中国製の銅香炉を店頭までお持ち込みいただきました。

ご実家の整理をされている中で見つかったお品で、「古そうだが、詳細は分からないので一度見てほしい」とのご相談でした。

お持ちいただいた香炉は、力強い獣耳(じゅうじ)と堂々とした胴回り、そして蓋には瑞獣を思わせる意匠が施された重厚感ある一品。

さらに、象形文風の文様が胴全体に巡らされており、古銅らしい渋い発色と、経年による緑青(ろくしょう)の景色が非常に味わい深く、長く大切に保管されてきたことが伝わります。

また、専用の桐箱が残されており、箱書きの印から旧家に伝わった可能性のあるお品であることも伺えました。

査定では、

  • ・青銅の質

  • ・文様表現

  • ・鋳跡・鋳肌

  • ・蓋の造形と付属状態

  • ・箱書きとの整合性

など、多角的にチェックし、丁寧にご説明させていただきながら査定額をご提示。

お客様からは
「由来が不明だったので相談できて安心した」
「古いものでも丁寧にみてもらえて嬉しい」
と大変ありがたいお言葉をいただき、ご成約となりました。

「古いから、汚れているから」と価値がないと判断されてしまうこともありますが、金属工芸の場合、経年の風合いそのものが魅力になる世界です。

ご自宅の片付けや、蔵の整理で見つけられたお品がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

◆第7章|まとめとご案内|古い金属工芸品は専門査定がおすすめです

古い金属製の香炉や花瓶は、「ただ古い置物」として見過ごされてしまうことも少なくありません。

しかし実際には、時代背景や技術、素材、そして保管状態によって
美術工芸品としての価値が眠っていることが多いジャンルです。

  • ・鋳造や象嵌などの高度な金属技法

  • ・作者不明でも優れた手仕事

  • ・共箱・付属品の存在

  • ・経年による美しい古色

  • ・家に伝わる由緒や来歴

こうした要素が揃うほど、評価が大きく変わる可能性があります。

「価値が分からないまま処分してしまった」
というお声を耳にすることもありますが、一度専門店にご相談いただくことで
大切な品を正しく評価できるケースが多くございます。

当店では、査定のご相談・お見積りのみでも歓迎しております。
どうぞお気軽にお問い合わせください。

■ 買取専門店 くらや 松山店 にできること■

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  • ・遺品整理・生前整理のご相談も可能

  • ・プライバシーに配慮したご案内

愛媛県松山市周辺で古い香炉・金属花器などの整理やご売却をお考えの際は、ぜひ当店へお任せください。

大切なお品を、丁寧に拝見いたします。


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【店舗情報】
買取専門店 くらや 松山店
所在地:愛媛県松山市天山1丁目13-5 イオンスタイル松山3階
営業時間:10:00~19:00(年中無休)
お問い合わせ:089-950-4334

駐車場 : あり/無料 1,140台
出張査定・相談無料|予約不要|初めての方も安心

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