
【ローライフレックス誕生】
ドイツ・ブラウンシュヴァイクにて、フランケ&ハイデッケ社(Franke & Heidecke)が設立されたのは1919年のこと。創業者ラインホルト・ハイデッケとパウル・フランケは、1928年に開発されたプロトタイプを経て、1929年に「Rolleiflex(ローライフレックス)」と名付けられた中判二眼レフカメラを正式に発売しました。名称は「roll(ロールフィルム)」と「Heidecke(創業者名)」、そして「reflex(レフレックス)」を組み合わせたものです。117(B1)ロールフィルムを用い、6×6cmの正方形フォーマットで6枚撮影可能という大胆な仕様でした。この初代カメラはわずか数か月間に約2,500台が製造され、高品質で小型な設計がすぐに注目を浴びました。
1929年の販売開始後、すぐにバックオーダーは8,000台に達し、銀行の融資を受けて新工場を設立。1932年には、「ベビー・ローライフレックス」や120フィルム対応で12枚撮れる“スタンダード Rolleiflex 620”などが誕生しました。これによりフィルム巻き上げにレバー式が採用され、構造も利便性も大きく向上しました。
【革新的進化】
1937年に登場した「Rolleiflex Automat」は、自動シャッター巻き上げとフィルムカウンター機能を併せ持つ革新的なモデルでした。この改良により、撮影の効率が飛躍的に高まり、カメラ愛好家や報道写真家の間で瞬く間に評価されました。1940年までには累計販売台数が40万台を超え、戦時中を挟んでもその人気は衰えませんでした。
その後、1950年代になると“3.5シリーズ(f/3.5レンズ)”や“2.8シリーズ(f/2.8レンズ)”が登場。1956年の「3.5E」は初の内蔵セレン光電式露出計付き、1958年の「3.5F」は連動露出計を搭載しました。一方、1949年登場の「2.8A」はハッセルブラッドに対抗するモデルとして高性能レンズを備えており、どちらも写真家たちに愛されました。
1956年には累計販売が100万台を突破。また、1960年代には“Tシリーズ”(中級機)が展開され、6×6cm/4.6×6cmの切り替え式フレームカウンターなどが特徴でした。
ローライフレックスの真骨頂は、二眼レフ構造により撮影レンズとファインダーが分離。構図を覗きながらシャッターのタイミングをまるで“対話”のように確信できる機構です。ウエストレベルファインダーは、覗き込み型の構図作りを促し、被写体との距離感を柔らかく保てます。
そして6×6cmの正方形フォーマットは、縦横を逆転させることなくそのまま構図を決められる自由さがあり、スクエア構図独特の美的バランスに魅入られるユーザーも多いです。
【衰退と復活:TLRからSLRへ】
1960年代以降、35mm一眼レフ(SLR)の普及や日本メーカーの台頭により、市場は激変。「ローライフレックス」は徐々に主流の座から遠のき、1981年には会社が破産申請に至ります。
しかし、1987年に限定的ながら「2.8GX」が復活。TTL測光・フラッシュ測光など現代的機能を持ち、ハンドメイドで手応えのある高価格モデルとして提供されました。生産は2015年まで続けられ、現代でもDHW FototechnikやDW Photoといった組織が、ローライブランドを守りながら製品の保守や新機種のサポート提供を続けています。
ローライフレックスに限らず、ニコン、キヤノン、ライカ、ハッセルブラッド、ミノルタ、コンタックス、マミヤ、オリンパスなど、多岐にわたるブランドのカメラの買取を強化しています。他にもフィルムカメラからデジタル一眼、レンジファインダー、二眼レフ、ローライフレックスのように歴史あるクラシック機から現行機、さらにはジャンク状態のものまで幅広く査定対象です!
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