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松山店
2022/01/31

愛媛県松山市 香道具の買取|七つ道具 香木|日本の香文化が再注目されています

10:11 am

はじめに

こんにちは。香道具や茶道具の買取を行っている買取専門店『くらや松山店』です。愛媛県で香道具の買取をご希望される方は、是非一度『くらや松山店』をご利用ください。

 

今回は、香道具の買取についてのお話です。茶道具などと比べるとあまり馴染みのない香道具ですが、香炉や香木、火道具(七つ道具)など、買取市場において需要の高いものや驚くような高額査定が付けられるものもあります。

 

「遺品整理の最中に祖母が集めていた香炉を発見した」「片付けで古い香木を見つけたけど、これって価値があるの?」など、香道具の処分にお困りの方は『くらや松山店』で査定してみませんか?

香道とは

香道とは、香木の香りを鑑賞する日本の芸道のことです。書道や茶道とは違い、香道はあまり聞きなれない言葉かもしれません。香道の世界は奥が深く、立ち上がる香気から古典的な詩歌や情景を感じ取る精神性の高いもので、日本人ならではの繊細な感性が生み出した文化とも言えるでしょう。

 

香道は主に、香木の香りを鑑賞する〈聞香〉(もんこう)と、香りを聞き分けて和歌や文学の世界を楽しむ〈組香〉(くみこう)の二つの要素があります。香道においては、香りを〈嗅ぐ〉とは言わず〈聞く〉と表現するのも面白いですよね。

香とは

香とは、一般的に固形香料のことを指します。香は本来、伽羅や沈香などといった天然香木の香りを指す言葉でした。現代においては、線香や焼香、塗香などの総称として用いられています。原料としては、白檀(びゃくだん)や丁子(ちょうじ)などの樹木の皮・葉・根の粉末から、乳香や安息香などといった芳香のある樹脂まで、その種類は様々です。

 

香木は強壮、鎮静などの効果がある生薬でもあります。香木の香りは精神的な落ち着きをもたらせてくれるため、漢方薬的な効果も期待されているのです。

香道の歴史

始まりは偶然流れ着いた香木

香道の歴史は、今から遡ること約1400年前。一本の香木が淡路島に漂着したことが、その歴史の始まりでした。

 

日本最古の歴史書・日本書紀には、香木についてこう記されています。〈推古天皇の三年夏四月、沈水(香)淡路島に漂い着けり。基大き一囲、島人沈水を知らず、薪に交て竈に焼く、其煙気遠く薫る、則異なりとして献る。〉

 

簡単に訳すと、〈香木の価値を知らない島人たちが拾って、薪と一緒に燃やすと大変良い香りがしたので、驚いた島人はその流木を推古天皇に献上した〉となります。時の摂政・聖徳太子が、その流木が稀有の至宝である沈香であると教えたそうです。

 

この沈香こそが、日本の香文化の原点となります。

香と人との関わり

宗教儀礼として香が焚かれるようになったのは、仏教が伝来した頃のこと。平安時代になると、貴族や皇族などが香りを聞いて鑑賞するようになりました。鑑賞方法としては、室内で焚きこめたり着物に移香する〈空薫〉が主だったようです。

 

宮廷では、各々が調合した練香を持ち寄って焚き、優劣を判定し合うという〈薫物合わせ〉(たきものあわせ)という遊戯が流行っていたのだとか。紫式部日記の中にも、〈御たき物あわせはてて人々にもくばらせ給ふ〉と記されています。

 

戦国乱世・鎌倉時代に時代が進み、武将たちの楽しみとなった茶と香。これに禅の教えが加わり、茶道や華道、能などと共に芸道としての〈香道〉が確立したのは、室町時代に入ってからのことでした。

 

香道の祖となる足利義政が登場した室町時代も後半。公家・三條西実隆や武家・志野宗信らによって香道の基礎が作られます。そして誕生したのが三條西実隆を祖とする〈御家流〉と、志野宗信を祖とする〈志野流〉の二大流派です。

 

それまで武士や貴族にのみ親しまれてきた香が、豪農や町人の間にも広まり始めた江戸時代。〈伽羅〉は極上品の代名詞となり、江戸文化に浸透します。西洋の文物が多く流入した文明開化の時代には香水が登場。こうして香文化は更なる発展を遂げていくこととなったのです。

 

飛鳥時代から今日に至るまで長い歴史を持つ香文化。現代では、和の文化として若年層や海外からも注目を集めています。

香と仏事

仏教とともに日本へ伝わってきた〈香〉。古くから香は、仏への祈りを届けるものとして伝わってきました。

香典

香典は亡くなった人のご仏前、ご霊前に供える金品のこと。本来は、香を薫じて備えるという意味だったそうです。

喪中はがきが届いた場合

喪中はがきが届いた場合は、お悔やみとお祈り、哀悼の意を込めてお線香を贈りましょう。

結納

源氏物語では、光源氏の媛が皇太子妃になる際にお祝いの香を用意したという話が残っています。現代でも、婚礼の折りに相手のご先祖様への敬意や感謝の意を込め、お線香を贈る風習が残っていますよね。これは主に北陸や近畿、中国地方などで多く見受けられる風習です。

空薫(そらだき)の楽しみ方

先の章で登場した〈空薫〉。着物に香りを移す空薫は、平安時代から楽しまれてきた文化です。簡単にではありますが、空薫の方法をご紹介していきましょう。

 

まず初めに、香炉・炭・灰・お香・火箸を用意します。次に、ライターなどで炭に火をつけ灰の上に置き、炭がおこるまで5分程待機。その炭を灰に浅くうずめ灰を温めたら、その上にお香を直接のせて焚きます。

 

〈香〉と聞くと難しい印象があるという方も多いのではないでしょうか?実は道具さえ揃えれば、意外と簡単にできるのです。

六国五味(りっこくごみ)

室町時代、それぞれ異なる香りの香木を識別すべく〈六国五味〉という香りの分類法が体系づけられました。〈六国〉というのは、伽羅・羅国・真南蛮・真那伽・佐曽羅・寸聞多羅の香木を分類したもの。これは大体の産出地名の当て字なのだとか。

 

〈五味〉というのは、辛・甘・酸・苦・鹹の5つの味で表現された香りのことを指します。

10:11 am

香道具について

乱れ箱(みだればこ)

香元がお手前をする香道具一式を入れる、箱型の盆のことです。御家流では蒔絵のもの、志野流では桑生地のものが主に使用されています。

聞香炉(ききごうろ)

香を聞くための香炉です。高さ7~8cmほどの筒型で、青磁や染付のものが多く、まれに漆器の表面に金粉や銀粉で絵模様をつけた蒔絵木製のものもあります。

香包(こうづつみ)

別名〈小包〉と呼ばれる、香木を包むための畳紙(たとうし)のこと。

銀葉盤(ぎんようばん)

銀葉は雲母で出来た板に銀の縁取りをしたもので、香木を間接的に加熱するための道具です。銀葉盤は銀葉を載せる台で、漆塗りや唐木製のものがあります。

重香合(じゅうこうごう)

銀葉を入れる重箱のようなものです。三重になっており、最下段には使用後の熱くなった銀葉やたき空を入れるようになっています。

総包(そうづつみ)

組香の試香包と本香包を入れておく包みのことです。鳥の子や布張、金箔置などでできており、その組香に相応しい絵が多く描かれます。

火道具(七つ道具)について

火道具とは、銀葉や香木、灰などを扱う七つ道具です。それらを指し収める筒のことを、〈香筋建〉(きょうじたて)と言います。

火筋(こじ)

灰を扱う、象牙や唐木でできた火箸のこと。

灰押(はいおさえ)

香炉の中の灰を平らにするための銀のヘラ。

羽箒(はぼうき)

香炉の内側やふちの灰を払うための道具です。昔はトキの羽根が殆どでしたが、柄には象牙や唐木が使われています。

銀葉鋏(ぎんようばさみ)

銀葉を掴む、銀製あるいは赤銅製のピンセットのようなものです。

香筋(きょうじ)

灰の上に落ちた香木を掴むための、象牙あるいは唐木製の箸。御家流では試香を扱うときにも使われます。

香匙(こうさじ)

香木を香包から掬い、銀葉の上に乗せる際に使う道具です。匙の部分は銀などの金属製で、柄は象牙や唐木が使われています。御家流では本香を扱うときも使われるようです。

鶯(うぐいす)

使用済みの本香包を指して置くための串。古くは竹製もありましたが、銀や真鍮などの金属製のものが多くあります。

香道具の買取エピソード

先日、出張買取でお伺いしたお客様のエピソードです。お母様が茶道をされていたそうで、「価値の分からない道具がたくさんあるので、見に来てほしい」というご依頼をいただきました。

 

お客様ご自身は、「ひとつひとつの道具がどう使うものなのかさえ分からない」とのことでした。『くらや松山店』の鑑定士がお客様と一緒に一点ずつ拝見していくと、その中にいくつか香道具も眠っていることが分かりました。

 

お母様が茶道だけでなく香道も嗜まれていたことは、お客様もご存じなかったようです。価値が分からないからと捨ててしまっていたら、お母様のその様な一面を知ることのないまま遺品整理を終えていたことでしょう。

 

『くらや松山店』には、香道具や茶道具に精通したプロの鑑定士が在籍しています。お客様やご家族の大切な持ち物の価値を正確に見極めますので、「捨てようか迷っているお道具がある」という方は是非当店にご相談ください。

最後に

遺品整理や生前整理の最中に、「価値が分からないものが出てきた」という方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。『くらや松山店』に在籍する買取経験が豊富な目利きの鑑定士が、お客様の大切なお品物の価値をひとつひとつ丁寧に査定します。

 

「査定してほしい物がたくさんあって、運ぶのが大変…」というお客様は、ご好評いただいている『くらや松山店』の出張買取をご利用ください。出張費・査定・相談は全て無料です。

 

お客様のご来店・お電話を、心よりお待ちしております。

 

 

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店舗:くらや 松山店

住所:愛媛県松山市天山1丁目13-5 イオンスタイル松山3階

電話:089-950-4334

営業時間:10:00~19:00

定休日:なし

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